65話 ページ16
『スゥ…はぁ〜……。』
ワ｢何故深呼吸をするんだ。｣
『これはため息です』
こればっかりは目の前にいる兄に対して溜息をつきたくなる。
なんで？ヤマブキシティの私の家に兄様がいるの？
私って一人暮らしをする際に1番に反対意見を述べて来たのは兄様だった。
どうにか兄様を言いくるめてようやく一人暮らしを始めたというのに…こうやって兄様が家主よりも先に家に居座るとはな。
『というか鍵！どうやってこの家に入って来たのですか!?』
ワ｢母さんが合鍵を貸してくれた。ここに来たのは現状確認と母からの仕送りを私が届けるためだ。｣
宅配使えよ…ロトム急便とかあるでしょうが。
それに現状確認なんざ電話で済ませなさいよ
夜勤で頭が疲れているのもあってため息ばかりが出てくるこの状況
あっ…資料
『すみません兄様、今夜は部屋に泊まって帰りは明日の朝にでもお願いします。
私はまだ夜勤があるのでこれで失礼します！』
バタバタと部屋にある資料を確認してファイルにしまうと早口で兄様に食材の場所を教えて扉を開けた。
ワ｢落ち着け…研究所の鍵は？｣
『持ってます。急いで戻らないとポケモン達に何かあっても対応出来ないので。』
肩を掴む兄様の手を払って今度こそドアを開けると速やかに鍵を閉めた。
いくら警備員として雇ったポケモンがいても心配だからね。
早足で街灯に照らされた道を歩くと段々と研究所が見えてきた。
資料をしっかりと持つ手をさらに強く握って走ると研究所の扉を開けた。
『ふぅ…スリーパー、夜勤お疲れ様』
〈お疲れ様ですA博士！〉
スリーパーとは思えない凛々しい顔立ちで敬礼をするから少しだけ笑いそうになったが、皆には内緒と言ってカゴのみを渡した。
ワ｢これは驚いた…スリーパーが研究所の警備員をやってるのか？｣
急募、ナチュラルに研究所に入って来た兄の対処法
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (
レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年8月28日 21時
