[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ34)

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八十四話ページ34

籠いっぱいのシズメダマが出来上がり、これで荒ぶるウインディを鎮める準備が完了した。

｢では…行ってきます！｣

ポーチに入ったポケモン達の体力はしっかりと回復させてシズメダマも装備した。

ウインディの攻撃のパターンとして立ち止まり光を集めた後に突進してくるのは確認された。

ヒットアンドアウェイを上手く利用するしか無さそうだ。

｢来たよ、ウインディ…君を心配するガラナさんの為にも僕が相手だ！｣

威嚇も込めた言葉はウインディの耳に入りじわじわとこちらに歩み寄るが、途中の溶岩溜まりも気にすることなく足を入れていた。

それほどに溶岩の耐性があるポケモンということだ。

これが火吹き島のキング

いざ尋常に勝負

浜辺でぼーっとしていると上空から鳴き声が聞こえた。

バサバサと羽ばたく音と共に下降してくるのは私が先程見送った仲間である。

『おかえりなさいウォーグル、カイさんを送って私の預けた素材をテルに渡してきたね？』

〈戻りましたお嬢。しかしよろしいのですか？

いくらあなたが期待している人間とはいえ甘やかしすぎなのでは？〉

良いんだよ…だって今まで暮らしてきた環境と全く違うのに大人からの無理な押しつけに耐えてこなして来たんだから。

少しばかり私が手助けしないと

『さてと…調査を頑張ってコトブキ村に帰るわよ。

ウォーグルは帰りに頑張ってもらうから今のうちに休んで。』

さてと出番だよ相棒

きっと今頃彼は頑張っているのだから、私も頑張らないと。