[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ4)

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五十四話ページ4

やはり二人一緒に立ち向かえば難なくバトルに勝利出来るわね。

ヌメルゴンの高い耐久力で相手の技を全て受けてもピンピンしてたし。

うちの子強いな

｢本当に昔っから気に入らない…右目の見えない欠陥品のくせにどうしてかあんただけが皆にちやほやされる。｣

『訳の分からない嫉妬…相手するのもめんどくさいですね。』

オマツはギンガ団を抜けた人間だからな…残り2人よりも私に対する因縁があるようだ。

その場を立ち去るように逃げる三人を追いかけようとするテルだったが引き止めた。

『君が求めているのはあの三姉妹ではなくもっと貴重で重要なものでしょ？』

そう言ってある方向を指させば｢あぁっ！｣と言って目を丸くしてた。

彼がズイの遺跡から盗まれた石版を取り返そうとしていたのは知ってたからね。

だから先に動いて石版の在処を見つけていた…でどういう訳か私に対する因縁があるみたいでそちらに意識を向けたままバトルして立ち去って貰えば、石版を無事に取り戻すことが出来るって算段よ。

『じゃあ私はガチグマの様子を見てくるからユウガオさんに石版を渡してきて。』

｢はい！

あのAさん…お気を付けください｣

可愛い後輩の頼みはちゃんと聞かないとね

心配ないよと言って笑えば少し安心したような顔を見せた。

はぁ…まじ可愛いなこの子

ズイの遺跡に急ぐ少年の背中を見送ってからボールを取り出すと空高く投げた。

さあ行こう、可愛い後輩が英雄になる道を私達が作っていくのも良いんじゃないかな。

『行くわよウォーグル！』