梶井さんと紅葉さんが駄弁るだけリターンズ〜暴走する檸檬と紅葉の協奏曲〜

ハロウィン再び！ ページ41

とある日の事。
道を歩いていた鴎外は、仮装した福沢と乱歩を見つけた。


「……おや、これはこれは、福沢殿。そんな恰好で一体何処へ？」


「……これはだな」


「此れから僕たち、仮装招宴に行くんだよ！仮装さえしていればお菓子が食べ放題だなんて、素晴らしい祭りだよね！森さんは、仮装しないの？」



―――――


「ということがあってだね」


「で、宇宙大元帥。本日のご用件は？」


梶井の研究室で、鴎外は梶井に一つの質問を投げかけた。


「私に似合う仮装は何だと思う？」


ふむ、と梶井は暫し考え込む。そして、無言で部屋の奥へ行ってしまった。

戻って来た時には、梶井は去年の仮装衣装を着て、少し薄汚れた白衣を手にしていた。


「さぁ、此れをどうぞ！」


「梶井君、此れは一体？」


「昨年、宇宙大元帥に戴いたこの『死』から『生』を得た怪物の仮装が甚く気に入りましたので！宇宙大元帥には是非とも、この怪物の創造主たるヴィクター・フランケンシュタイン博士の仮装をしていただきたく思いまする！」


鴎外は早速白衣に袖を通してみたが……


「なんだか、普段着と大して変わらないような気もするねぇ」


「ふふふ……我が創造主よ、この憐れなる醜い怪物に、どうぞ何なりとご命令を♡」


「……それが云いたかっただけだろう」



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宇宙大元帥に飼われたい系ドM梶井君がトレンドです。
鴎梶はいいぞ。

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