梶井さんと紅葉さんが駄弁るだけリターンズ〜暴走する檸檬と紅葉の協奏曲〜

カスペルスキーを持つ男 ページ39

此処はいつもの研究室。


「梶井、私のパソコンがウイルスに感染した」


「タミフルでも飲ませたら如何ですか？」


「私はコンピュータの話をしておる」


「電子工学は専門外なんでね。他をあたってください」


「……やけに冷たいのぅ」


「今忙しいんで」


梶井は自分のデスクトップパソコンに顔を向けてしまった。
そっと彼のパソコンを覗くと、何やら黒背景に白のアルファベットが並んでいる。


「何じゃ、これは？」


「いえ、なんか画面に『星をみるひと』をクリアできなければデータが壊れます、って出てたんでちょっとフラグを弄ってみてるとこでして」


カタカタとキーボードを操作すると、梶井のホーム画面が現れた。


「おっ、成功」


「やるではないか。では、私のパソコンのウイルスも……」


「駄目です」


「なんで」


「僕のこれは、実験の際に色々なところのデータベースを勝手に見る用のパソコンであり、先程の作業はあくまで個人の仕事としてやっていたことです。貴女のパソコンをどうにかしてほしいと云うならば、それ相応の報酬が無いと」


ふむ、と紅葉は暫し考えこう言った。


「ルーヴの檸檬ケーキ十五個入を三箱でどうじゃ」


「わっかりました！この梶井、どんなウイルスでもちゃちゃっと片付けてみせましょう！」

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顔がでかくて……首が太くて……足が短くて……ちょっとずんぐりむっくりwwな感じぃする、頑丈な体になるのが明日のあなたです。

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