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「本当に？
櫻井、すっげぇモテるんだぞ？
大変だぞ？」
「…うん…
さっきも誘われてた」
俯いてしまったA
「おい」
蒸し返すなよと滝沢を睨みつける
「ほら
苦労するぞ？」
「A」
思わず繋いだ手を引き寄せる
「俺はAに絶対に嫌な思いはさせたくない
もし
何かあったら正直に言って欲しい
Aの不安は俺が拭い去りたい
Aだけは俺が守りたい
例えば
Aの命が俺の命と引き換えで助かるなら
俺は自分の命を捧げる
それくらいの覚悟と想いがある
すっげぇ重いけど
その分、必ず幸せにする」
「…ありがとう」
「おいおい
俺の存在忘れてないか？
もうすでにバカップルだな」
ははっと
滝沢が困った顔で笑う
「ごめんね…」
Aも困った顔で笑う
「いいよ
A
俺はいつでもAの味方だからな」
そう爽やかに言う滝沢は
やっぱりカッコよかった
「滝沢
マジで俺の前で…じょなくても
金輪際Aを口説くのやめろ」
「ごめん
でもAを悲しませたら
いつでも奪いに行くからな」
「それは絶対にないから安心しろ」
俺も滝沢も口ではそう言っているが顔は穏やかだ
「じゃあ
幸せにな」
「うん
秀明ありがとう
元気でね」
Aがそう言って
滝沢と別れを告げる
「うん
Aも
櫻井も」
「おう」
この冷たい手を俺が暖めてあげる
繋がれた手を見つめる俺に
Aが見上げ
「櫻井
行こうか」
「うん」
そう言って
元来た廊下を歩いて行く
.
君の
不安や悲しみ
苦しみ
痛みや憂鬱
それらを俺が癒してあげたい
君を守りたい
.
.
「お疲れ様」
「ごめん
待たせて」
「ううん
大丈夫だよ」
あれから猛ダッシュで仕事を片付けて
会社の近くのカフェで待っている君の元へ
「いつ帰るの？」
せっかくだからメシでもと
場所を移動しながら尋ねる
「うん
今日は実家に帰ろうかと思ってて
明日か明後日に戻る予定」
「え？
じゃあこっちにいるんだ」
「うん
部屋も借りないといけないし」
「…そっか」
お目当てのレストランに着き
ドアを開けてAをエスコートする
ちろりと俺を見るAに
ん？
と表情だけで尋ねる
.
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ことら(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。 (2018年11月3日 11時) (
レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読ませて頂いてました！すごく面白かったです､これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 19時) (レス) id: 41dfb4f50b (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - お疲れ様でした！ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 57fa7283bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月22日 21時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - まひうお様はじめまして。そう言っていただけるなんて光栄です。ありがとうございます！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年10月13日 19時
