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バーベキューが終わりに近づくころ
「櫻井」
「あ？」
完全に不貞腐れていた俺にAが話しかけてくる
「なに？どうしたの？
具合でも悪いの？」
「別に」
「…そう？」
心配してくれてるにも関わらず
Aに八つ当たりして
笑っちまうくらいガキだった俺
「あのさ…櫻井…」
「なに？」
「こないだ言ってくれてたこと」
「は？」
「あ
櫻井くんAさん」
そこに滝沢が入ってきたもんだから
俺は苛立ちマックスになった
「なんだよ？」
「うわっ
櫻井くんなんか機嫌悪くない？」
滝沢が驚く
「ごめんね滝沢くん
どうしたの？」
「あぁ
あっちでみんなで記念撮影しようって話になっててさ」
「俺
気分悪いからパス」
そう言って
Aと滝沢を残して部屋に戻ろうとした
「櫻井大丈夫？
部屋まで着いていくよ」
近づくAに
「うぜぇからいい」
そんなひどい言葉を浴びせてしまい
目も見ずに立ち去った
最低
俺の素直なところを褒めてくれたあいつに
自分の感情だけでこんなひどいことをしてしまった
ごめんな
それくらい好きになっちまったんだよ
自分じゃどうしようもできないくらい
初めてだったんだ
あんな気持ち
今更もう取り戻せない
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合宿が終わってからも
なんだかAとはギクシャクしたまま
ゼミでも
あいつは以前ほど俺らのグループに入ってこなくなった
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そのかわり
あいつと滝沢がよく2人でいるところを見かけるようになった
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謝るタイミングも逃し
もうすぐ秋が訪れる頃
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「なぁなぁサクショウ」
「ん？」
「あの2人って付き合ってんのかな？」
そんな下世話な噂が耳に入るようになった
俺はそれでも
あいつと滝沢の2人の縮まる距離を
ただただ遠くで見つめるしかできなかった。
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それでも
やっぱ
すっげぇ好き
どうしようもないくらい
すっげぇ好きだよ
A
.
だから
もう…
諦めよう
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俺はAの幸せを願う
あいつが幸せになればいい
.
「おいおいサクショウ！
いつの間に奈央ちゃんと付き合ってたんだよっ！？」
「んー？
まぁな」
「奈央ちゃんって今年のミスコンに出るんだろ？
やっぱ綺麗だもんなぁ」
「んー。」
そんな時、学校で目立つ美人な子に告白されて
付き合うことにした
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ことら(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。 (2018年11月3日 11時) (
レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読ませて頂いてました！すごく面白かったです､これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 19時) (レス) id: 41dfb4f50b (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - お疲れ様でした！ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 57fa7283bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月22日 21時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - まひうお様はじめまして。そう言っていただけるなんて光栄です。ありがとうございます！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年10月13日 19時
