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それから Aとデートしたところを色々と回った。水族館に海、近くにあって乗ろうと誘われた観覧車。お腹すいたから寄ろうってなった道の駅。
そこに行くたび、俺は ここではお前はこういうことしとったんやで って教えながら、しんどい気持ちを少しずつ少しずつ増やしてって。
けど、俺を思い出したいって言ってくれたAは全く思い出されへんようで 初めて来たって反応でキラキラと目を輝かせてて。
それもそれでめちゃくちゃ可愛いし、そもそも期待なんてしてなかったはずなのに、どこかで思い出さなかったことに残念な気持ちな俺もいて。
( …どうしたいねん、俺は )
Aのいい友達でいられたらいい、とか
でもやっぱり好きにはなってほしい、とか
思い出してほしいのか、思い出してほしくないのかさえ分からない。
ただ、一つずっと変わらないのは こいつのことが好きだってことだけだ。
近場で行けそうな所は全部行ったが、結局 Aの記憶は取り戻せないまま。外はもうだいぶ暗くなった。
そろそろ送り届けないとか…と時計を見た時、助手席に座るAが最後に行きたいところがある、と。
｢ 私、前に志麻の家に行ったことある？ ｣
｢ まぁ、何回かは ｣
何回かってレベルではないが、まぁそこら辺はいいだろう。それがどうした、と聞く前に Aはまた アホなことを言い出して。
｢ じゃあ、志麻の家に行きたい ｣
｢ …は？ ｣
今度こそふざけてるんちゃうかと じろりと睨んでみせると、Aの表情は真剣で。
なんでそんな必死に俺のことを思い出そうとしてんだよ… なんでそんなに、俺を追い込むんだ お前は。
｢ 最後に志麻の家に行きたい！ ｣
｢ ふざけたこと言うな。帰るぞ ちゃんと家まで送るから ｣
｢ 志麻の家に行くまで私おりない ｣
｢ …ほんま、勘弁してくれや… ｣
家にはまだ、Aとのお揃いのものが未練がましく残ってる。そんなのを見られたら、一体なんて思われるか分かったもんじゃない。
けど、こいつが頑固な性格なのは前々から知ってるし なんでか涙目になってるこいつを 放置することなんか当たり前だが俺に選択出来るわけがなくて。
｢ …覚悟しとけよ ｣
｢ 何するつもり怖いんやけど ｣
｢ お前が誘ってきたんやろうが!! ｣
｢ そんなんで行きたい言うたんちゃうわっ!! ｣
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ざゆ(プロフ) - 本当に本当に本当に最高でしためちゃくちゃ泣きました！！こんなすてきなさくひんをありがとうございます、また何回も読みに来ると思います本当に大好きです！！ (2020年8月11日 1時) (
レス) id: d0019edafb (このIDを非表示/違反報告)
空っぽのコップ(プロフ) - センラさんに正直に話す所から涙が止まりませんでした。こんなにも素敵な作品を作って下さってありがとうございます！ (2019年6月28日 7時) (携帯から) (レス) id: 7582f8fce2 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ぷりん畑さん» お返事遅くなって申し訳ありません。私の作品なんかで涙を流してもらえるなんて光栄です!ぜひrecoupを聴きながらまたこの作品を呼んでもらえると嬉しいです！ (2018年6月7日 3時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん畑 - お友の紹介で読み始めたんですが、夢主事故った位からずっとうぅうぅ泣きながら読んでました。またrecope聴きたくなりました。大好きです。 (2018年5月25日 22時) (レス) id: ddc5e690a1 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 葵香さん» 素敵な曲ですよね、あの曲私大好きです(*´ω｀*)ご覧いただきありがとうございました！ (2018年1月18日 1時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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