recoup 20 ページ20
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次の日、坂田からの電話で目が覚める。
正確に言うと、もう少し前から起きていたのだが 起きても何もすることもないし、と惰眠を貪っていたところだったのだ。
｢ もしもし、まーしぃ？ ｣
｢ せやで、どした？ ｣
｢ 病院、来ぉへんの？ ｣
｢ …俺、行く意味あるか？ ｣
覚えてもねぇやつが、毎日 毎日行っても迷惑になるだけだろう。
精神的にも気を遣うだろうから、身体が辛いであろう今 精神までもを追い詰める事は無い。
それに、アイツの 愛想笑いなんざ見になんか行きたくない。
その笑顔を見るたびに きっと、こいつは俺のこと ほんとに好きじゃなくなったんだと分かってしまうから。
｢ 何度か会ってたら、A… まーしぃのこと思い出すかもしれへんやん… ｣
｢ じゃあ、動画でも見せときゃええやろ。声も顔もネットにごろごろ転がってんだから ｣
｢ っまーしぃは Aに会いたくないの！？ ｣
｢ 会いてぇに決まってんだろ!!! ｣
つい声を荒らげてしまい、すぐに んんっと咳払いをした。
電話の向こうで息を飲んでる坂田に、すまん と一言謝って 深いため息をついた。
｢ 俺とAはもう他人なんだよ。俺がどれだけAを好きだろうが アイツが俺を覚えてなきゃ…好きじゃなきゃ意味がない ｣
｢ そんなこと、ないよ… きっと…分かるって… ｣
｢ あのな、坂田。悪いけど そんな淡い期待なんて俺は持てねぇし、持ちたくもねぇんだよ ｣
期待したところで、遥か先になっても俺のことを思い出さなかったら。
俺を思い出さずに、他の男と付き合ったなんてことを知るようなことがあったら。
きっと俺は、その度に病んで面倒になることが目に見えている。
それなら、今この瞬間関係を断ち切った方が絶対に良い。
｢ 坂田。俺が会いたいのは、俺のこと忘れたAじゃなくて 俺のことを愛してたAなんだよ… ｣
｢ …じゃあ、まーしぃは 今のAはAじゃないって言うの？ ｣
｢ そういうわけじゃねぇけど… ｣
｢ なんかそう言ってるふうに聞こえる！まーしぃは Aから逃げてるだけだよ ｣
坂田の言葉に段々と苛立ちが生じてくる。
覚えられてるから んなこと言ってられんだろ。お前だって忘れられたらこういう考えになるに決まってる。
俺は、とりあえず今日は行かねぇから とだけ告げて無理やり通話を切った。
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ざゆ(プロフ) - 本当に本当に本当に最高でしためちゃくちゃ泣きました！！こんなすてきなさくひんをありがとうございます、また何回も読みに来ると思います本当に大好きです！！ (2020年8月11日 1時) (
レス) id: d0019edafb (このIDを非表示/違反報告)
空っぽのコップ(プロフ) - センラさんに正直に話す所から涙が止まりませんでした。こんなにも素敵な作品を作って下さってありがとうございます！ (2019年6月28日 7時) (携帯から) (レス) id: 7582f8fce2 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ぷりん畑さん» お返事遅くなって申し訳ありません。私の作品なんかで涙を流してもらえるなんて光栄です!ぜひrecoupを聴きながらまたこの作品を呼んでもらえると嬉しいです！ (2018年6月7日 3時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん畑 - お友の紹介で読み始めたんですが、夢主事故った位からずっとうぅうぅ泣きながら読んでました。またrecope聴きたくなりました。大好きです。 (2018年5月25日 22時) (レス) id: ddc5e690a1 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 葵香さん» 素敵な曲ですよね、あの曲私大好きです(*´ω｀*)ご覧いただきありがとうございました！ (2018年1月18日 1時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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