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「邪魔だよ」
「っ！？」
突如、聞き覚えのある声が響く。
冷や水をかけるような、沈着で淡々とした口調。
「な、雲雀さ……！？うわっ」
思わず目を丸めたのも束の間だった。
一直線に歩み来る雲雀に押し退けられるまま、問答無用でクロームから引き離される。
「沢田さん、Aさん。外で待ちましょう」
「！あなたは……」
後を追うように現れたのは、スーツにリーゼント姿の男。
草壁哲矢──雲雀の右腕だ。
どうしてふたりがここに……？
様々な疑問が浮かぶ中、彼に促されるまま治療室を後にする。
一度だけ振り返れば、生死を彷徨うクロームの背を起こし、雲雀が何かを呟くのが見えた。
＊
──静まり返った作戦室に集った守護者たち。
やけに大きな秒針の音が、永遠にも感じられる時を刻んでいる。
……クローム、大丈夫かな。
雲雀さんに任せて出てきてしまったけど……何か、策があるんだろうか。
先程から、不安だけがぐるぐると渦巻いている。
それは皆も同じようで、誰ひとりとして口を開くことはなかった。
……それに。
気がかりなのは、クロームのことだけじゃない。
「(……“私には分からない”、か……)」
耳奥に焼き付いた言葉。
ツナのあんな顔、初めて見た。
それだけ追い詰められてたのに私、適当なこと言って……
結局あれから、ツナとは話せていない。
気持ちを紛らわせるように、ふと顔を上げる。
「！」
瞬間。
斜め前に座る獄寺と、ばちり、目が合った。
「……っ」
思わず表情を固める私。
獄寺はこちらをひと睨みすると、頬杖をついたまま、そっぽを向いてしまった。
……やべ。あからさますぎたかな。
分かっちゃいるけど、ほんと嫌われてるなぁ……
積み重なる悩みの種に、心の中で盛大なため息をもらす。
そんなことを繰り返し、何分が経過しただろうか。
「──クローム髑髏は一命を取り留めました」
「！！」
ようやく聞けたその言葉に、私はほっと安堵の息を吐いた。
「どーやってあの状態から持ち直したんだ？」
「ボンゴレリングです」
リボーンの問いに、草壁が口を開く。
どうやら、雲雀はリングの力を引き出すよう促したらしい。
「現在、彼女は自分の幻覚で、失われた内臓を補っています」
「そ、そんなこと……可能なのかよ！？」
──そっか。
元から、助けなど必要なかったのだ。
自らの
……それに比べて。
「(ひとりじゃ何もできないのは、どっちだよ……──)」
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オウリ(プロフ) - こまりさん» ありがとうございます~！近いうちに続編公開するのでお待ちください！ (6月14日 12時) (
レス) id: df42654abf (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 凄く面白いです！続きが気になります…🤔 (6月14日 5時) (レス) id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
七粍(プロフ) - きーち1さん» お返事遅くなりました…！コメントありがとうございます^^*おかわりどうぞ！！！(笑) (2022年3月27日 21時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
きーち1(プロフ) - 展開、設定めちゃくちゃ好きです！！ご馳走様です！！続き早く読みたいです！！おかわりください！！！！！ (2022年2月28日 6時) (レス) id: a03c85b354 (このIDを非表示/違反報告)
微々(プロフ) - フランとベルさん» ありがとうございます〜！！^^*私もサクサク更新できるように頑張ります…！ (2021年11月18日 11時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オウリ | 作成日時：2020年11月29日 23時
