標的118 ページ25
＊
20時間近いフライトを経て。
なんとか無事に日本へとたどり着いた私たちは、真っ先に黒曜へと向かった。
そこで見たのは──激しい戦闘の形跡と、負傷した10年前のクロームの姿。
私たちは急いで彼女を救出し、この場所へやって来たのだった。
「ここにいる
到着早々、例の強襲作戦を伝える了平。
“入江正一”。
それが目下倒すべき敵の長──そして、過去に帰るための手がかりだという。
彼の話を聞きながら、私はそれとなく視線を巡らせた。
それにしても……並盛の地下に、こんな施設があるなんて。
ボンゴレ地下アジト。
未来のツナが造らせたというこの拠点は、奴らの目を欺くには打って付けだった。
私と同じく10年後へ飛ばされて来た彼らは、今日までここで修行してきたという。
──敵を倒し、過去へ帰るために。
……どうやら京子とハルもこの時代へ来てしまったらしい。
彼女たちまで、こんな危険なところに……
「いいか沢田。確かにこの作戦は、ボンゴレの存亡を懸けた重要な戦いだ。だが、決行するかどうかは──お前が決めろ」
「なッ、お……オレが……！？」
複雑な思いを抱きつつ、突然迫ったタイムリミットに動揺を隠せないツナたちを見やる。
……みんなの体、キズバンやら包帯やら……痛々しい手当て跡だらけだ。
少し見ないうちに、なんだか顔つきも大人びたような。
彼らの瞳に滲む“覚悟”が、修行の過酷さを物語っている。
「期限は本日中だ、しっかり頼んだぞ。さーて、オレは極限メシ食って寝るッ！」
「そんなぁ！困ります、待ってください！」
狼狽えるツナをよそに、了平は話すだけ話すと、さっさと会議室を出て行ってしまった。
「どーしよリボーン！責任重すぎるよ！」
「ボスが情けねー声出すんじゃねぇ。まずは5日後に、お前の納得できる戦力を確保できるか考えるんだ」
いつも通りの淡々とした口調で告げるリボーン。
その言葉に、見覚えのある女性が口を開く。
「ああ。クローム髑髏の容態と、お前たちの仕上がりにもよるが──とりあえず」
そう言って、彼女は鋭い視線をこちらに向けた。
「AA。まずは、貴様の経緯を聞かせてもらう」
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オウリ(プロフ) - こまりさん» ありがとうございます~！近いうちに続編公開するのでお待ちください！ (6月14日 12時) (
レス) id: df42654abf (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 凄く面白いです！続きが気になります…🤔 (6月14日 5時) (レス) id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
七粍(プロフ) - きーち1さん» お返事遅くなりました…！コメントありがとうございます^^*おかわりどうぞ！！！(笑) (2022年3月27日 21時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
きーち1(プロフ) - 展開、設定めちゃくちゃ好きです！！ご馳走様です！！続き早く読みたいです！！おかわりください！！！！！ (2022年2月28日 6時) (レス) id: a03c85b354 (このIDを非表示/違反報告)
微々(プロフ) - フランとベルさん» ありがとうございます〜！！^^*私もサクサク更新できるように頑張ります…！ (2021年11月18日 11時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オウリ | 作成日時：2020年11月29日 23時
