標的33 ページ33
「A姉っ！」
完全な不意打ちに、男は為す術なく倒れ込む。
間に合ったようだ。
「私から離れないでね」
「やだ！ランボさんおうち帰るもんね！」
「ほら飴ちゃんだよ〜いい子にしようね〜」
「んむ……んまー！」
地べたを転げ回るクソガk((ランボの口にぶどうキャンディを押し込む。
確かまだあと二人いたはずだ。
この五日間の特訓の成果を見せてやんよ！
と、その時。
「ガッ」
「ぐはっ！」
「え」
身構える私の背後で二人の男が倒れ込む。
振り返るとそこには、五日ぶりに見る彼らが揃って姿を現した。
「笹川了平、推参！！」
「ったく、なんでアホ牛がリングを……」
「もう大丈夫だぜ」
「みんなーっ！」
向こうから走ってくるツナとリボーンの姿も見える。
ボンゴレファミリー集合だ。
「しかし思ったより骨のない連中だったな。楽勝だぞ！」
そう余裕の表情を浮かべる了平先輩だったが、何かを察したリボーンは咄嗟に身を構えた。
「来るぞ……！」
その言葉とほぼ同時に、高台の茂みから黒い影が飛び出す。
「……お前たちがやったのか。雷のリングを持つオレの相手は、パーマのガキだな」
ヴァリアー雷の守護者＿＿レヴィ・ア・タン。
シンプルに顔が怖い。
「邪魔立てすれば皆消す」と背中の
が、それは更に姿を表した彼らによって遮られた。
「待てェレヴィ！」
「一人で狩っちゃダメよ」
続々とヴァリアーが姿を表す。
一、二……あれ？
一人多い。
「う゛お゛ぉい！！よくも騙してくれたなァ、カスども！」
「で……出たーっ！」
再びまみえたロン毛のクソデカボイスが響き渡る。
近所迷惑だなあ……
「オイ女ァ、この間は楽しかったぜ。テメェも守護者か？」
「(ガン無視)」
「う゛ぉい……無視たァいい度胸してんなァ゛……？」
スクアーロの声が震える。
今にもキレ散らかしそうな彼を押しのけ、ついに“奴”が現れた。
「退け」
「……出たな。まさかまた奴を見る日が来るとはな」
＿＿＿
あれが……
睨みを利かせるザンザスは、私でも感じる程の殺気とオーラを放っている。
ツナは恐怖のあまり腰を抜かした。
そんなツナに、ザンザスの左手が光を放ち出す。
「沢田綱吉……」
「まさかボス、いきなりアレを……！」
「オレたちまで殺す気か！？」
「やべーぞ、逃げろ！」
「死ね」
光が最高点に達した、その時。
どこからか飛んできたツルハシが、彼らの目の前に突き刺さった。
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
