標的24 ページ24
「う゛お゛ぉい……さっきまでの威勢はどうしたァ？顔つきが変わってるぜ」
「あわわ」
あわわどころではない。
またしても絶体絶命である。
ふと目をやると、いつの間にか意識を取り戻していたバジル君が、ツナに小さな箱を手渡しているところだった。
あれは……ボンゴレリング。
「よそ見してんじゃねえぞォ！」
「ッ、！」
一瞬で距離を詰められ、骸が残した槍はいとも簡単に砕け散った。
そのまま突き飛ばされ、横転した私を踏みつける。
「ッたく、手こずらせやがって」
「ぅぐえ、」
アカン昼に食べたラーメン出る((
なんとか身をよじるが、グリグリと容赦なく踏みにじられる。
ディーノさん早く来てえええ！！！
「女子供をやるシュミはねえが……」
スクアーロはそう言うと、剣を振り上げた。
「死んどけ」
……？
いつまでたっても衝撃が来ない。
恐る恐る目を開く。
「チッ……テメェか、跳ね馬」
「その足を退けろ」
見るとスクアーロの剣には黒いムチが絡みついている。
やむを得ず、踏みつけていた足が退けられる。
あぶね〜ラーメンぶち撒けずに済んだ……
「相変わらずだな。S・スクアーロ」
身体を起こす。
声のした方を見ると、部下を引き連れたディーノさんが立っていた。
よかった、今はへなちょこじゃないみたいだ。
「その趣味の悪い遊びをやめねえってんなら、オレが相手になるぜ」
「う゛お゛ぉい跳ね馬、お前をここでぶっ殺すのも悪くない……だが、同盟ファミリーとやり合ったとなると上がうるせえ。今日の所は大人しく……」
そこまで言って、スクアーロの目が私を捉える。
「帰るわきゃねえぞォ！！」
「う゛えっ！？」
やばい、と思った時にはすでに手遅れだ。
首根っこを掴み上げられ、軽々と宙吊りになる。
「A！」
「手を放せ！！」
スクアーロは、振られたムチを剣の火薬で振り払うと、私を突き飛ばして煙に乗じ、その場から姿を消した。
ディーノさんが駆け寄って来る。
「おいアンタ、大丈夫か！？ケガは！？」
「ッげほ、ゲホ……はは、大丈、夫……」
じゃないですねえ！！
全身が痛い、けど……幻覚が解けたわけじゃない。
ふと骸の忠告を思い出す。
戦闘なんか一ミリもしたことない私の身体であんな死闘を繰り広げられたら、その反動は大きいだろう。
結局、私はバジル君と共に廃病院へと連れて行かれた。
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
