【銀魂】逆ハーなんて平和の妨げ補正いらん［弐］

第66訓 ページ28

『よしマシロ、散歩行くぞ』

「わんっ！」


犬を飼い始めてから数日後

最初こそ突然過ぎて慌てて調べたが数日経った今ではすっかり慣れた

犬を飼ってる生活にも意外にも早く馴染んだ

ちなみに名前の由来はこの子の毛並み的にマシュマロっぽいなと思ったから略してマシロ

私や神ちゃまには懐くが散歩に行った際に寄ってくる人達にはギャンギャン吠える、とにかく吠える

それで号泣して逃げていった子供がいたので罪悪感に苛まれた

初めて私を見た時はバリバリ懐いてたんだけどな…どういう理屈かは知らないが意外とマシロは警戒心が強いみたいだ


『……あ』

神「あ、Aアル！

どうしたアルかその犬」

『ちょっと色々あってな…っておい

だからそんな威嚇すんなってマシロ、大丈夫だから』

「グルル…」


威嚇するだけならまだしも最悪噛み付くからなこいつ…神楽なら大丈夫って謎の自信はあるけど


神「可愛いアルなお前

マシロって名前アルか？」

『あぁ、ちょっとマシュマロっぽいなと思ってマシロ』

神「確かにマシュマロみたいで美味そうネ！」

『食うなよ？？』

神「流石に犬は食わないヨ」


涎垂らしながら言われても説得力ねぇんだけど

本当に食わないよな？

マシロは神楽をじっと見つめると威嚇するのをやめ差し出している手をクンクンと嗅いでいた

よく見るとさっきまで尻尾を立てて威嚇していたのにゆらゆらと揺れていた

…何だかんだで気を許したんだな


神「素直で良い子アル

酢昆布あげるヨ」

『犬って酢昆布食えねぇと思うけど』

神「えっ、でも定春あげたら食べるアルよ？」

『マジかよ定春』


そもそも本当にあいつが犬なのかも分からなくなってきたぞ


『そういや今日はあいつらと一緒じゃないんだな』

神「新八は買い物に行ってるネ

天パはパチンコ」

『相変わらずニート満喫してんなあいつ』


万事屋なんて最早肩書きになってきてないか

そろそろ本物のニートになってきてるのでは


神「私も暇で散歩してただけだからAとマシロの散歩に付き合うネ！」

『そーだな

長い間犬飼ってる奴にアドバイス聞ける良い機会かもしれねぇし』


そこからというもののマシロが吠えに吠えまくり神楽と二人でどうどうとあやすの繰り返し

そんな時に奴がやってきた

第67訓→←第65訓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す