霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ27)

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22話・“自分のため”でしょ！ページ27

寧々視点

「何をしてるの？」

階段から声が聞こえる

寧「こ…これを書いたのはあなたね」

？「そうよ」

貴「“ミサキ”はあなたじゃないんだね」

？「集めたいのはミサキの体ですもの。名前を借りて話した方が早いでしょ？」

っ‼

寧「ミサキさんを作るために葵やみんなにあんな酷いことを…！！」

？「ええ」

人形が私を動かなくさせようとしてるところを、Aちゃんが助けてくれた。

寧「あなたミサキさんが好きだったんでしょ？こんなことしたってミサキさんが喜ぶわけ「やぁねぇ」

？「わかってるのよそんなこと。ミサキは生徒を大切にしてたもの。こんなことしたってばれたら怒られちゃうわね。でもそれでいいのよ」

？「あたしは、もう一度ミサキに怒られたい…」

ヒッ…！！

ハサミで私を切り裂こうとしてる…！

？「そのためならなんだって「何してんの？」

Aちゃん…！

貴「寧々ちゃんを危険にさせておいて、タダで済むなんて思わないでね♡」ニコ

？「手を離して‼」

貴「…もう遅いよ？」

ビュ

フヨ～と何かが飛んできた。

花「はいご苦労」

？「七番？どうしてここにッ」

花「こいつが教えてくれたのさ」

花子くん‼

花「やぁ」ヨロ…

すると、花子くんはドサっと倒れた。

？「随分しおらしいじゃない。さっぎ遊んであげたのがそんなに効いた？」ケラケラケラ

貴「領域内で戦うのはかなりキツイはず。…寧々ちゃん、“アレ”にきっと札があるからそれを剥がしてくれる？」ヒソヒソ

Aちゃんがヒソヒソと私に言ってくる。

アレ？

“ほこらにだいじにいれておいてあげます”

…あ！

？「お話の時間はあげないわよ」

ハサミでまた攻撃しようとしたところを、花子くんとAちゃんが縄で縛った。

今がチャンスッ！

祠へ向けて走ると、人形が大勢と私の足首を捕まえようとしてきた。

？「させないわよ！依代がなくちゃミサキを作ってあげられないじゃないっ…

ずっとずっとあたしはミサキのために「あのっ！」

寧「あなた見てるとなんていうかっ

むずむずするっていうか…

ちょっと前の自分みたいで…

“ミサキさんのために”じゃなくて

“自分のため”でしょ！」