霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］

番外編・ケンカ2 ページ21

貴「急だけど今から、パンケーキ屋行かない？」


寧「ふぇっ？」


あれ？やっぱ驚いてる？


貴「近くで美味しくて可愛いところ見つけたんだ〜！寧々ちゃんの家分かんないから学園の校門で待ってるね！じゃ」


そう言い、私は電話を切った。


花子くんはトイレに居るみたいだし、女子会みたいなのしてみたかったし。


丁度良い機会〜♪


数十分後


寧「おまたせ…」


寧々ちゃんが少し元気無さそうに喋る。


ダイジョーブかな？


貴「じゃ、行こっか！」


私は寧々ちゃんの手を引っ張って、パンケーキ屋に向かった。




(ここからは)寧々視点


Aちゃんにパンケーキ屋に誘われて、今はまさにパンケーキ屋なんだけど…



キラキラキラ…


このパンケーキ、凄い美味しそう…


パンケーキ自体は三枚程度なんだけど、周りにイチゴが十個置いてある。しかも生クリームの凄い量！


寧「可愛い…」


あ、つい心の本音が。


Aちゃんはニコッと笑って


貴「でしょ？冷めないうちに食べよ！」


と言った。一口食べてみると


寧「美味しい…」


パンケーキとほんわかな香りとイチゴの甘酸っぱさ。そして甘い生クリーム…


貴「ん〜♡美味しいね！」ニコ


心底美味しそうに食べるAちゃんに、つられて私もなんだかほっとした。


貴「花子くんは悪気があって言ったわけじゃないこと、寧々ちゃんは分かってるんじゃない？」


え？


貴「花子くん凄い落ち込んでて、今にも泣きそうだったんだよ。悲しませたのは花子くんの方なのにね」クス



あ…花子くんとケンカしたの、分かってるんだ。


寧「…」


何を言ったらいいのか分かんない。


そんな私を察したのか、Aちゃんはその後何も言わなかった。


私も花子くんを…悲しませちゃったんだよね。


ー次の日の放課後ー

花「ヤシロ。昨日はほんとごめん！」


花子くんが頭を下げた。


花「ヤシロが気にしてること、何度も言って…許してくれる？」


ちょっと上目遣いで私の方見てるし…


そんな顔されたら許すしかないじゃん！


寧「私こそ、ごめんね。…仲直りしよっ！」ニコ


こうして、仲直りの握手をした。









貴「良かった。ちゃんと仲直りしてくれて」ニコ









壁でAちゃんがこっそり聞いていたのは、また別のお話。

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