霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ18)

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17話・ミサキ階段其の二ページ18

A視点

ミサキ階段の境界で、寧々ちゃんは花子くんと光のお説教中。

あ、私は傍観してまーす

でも寧々ちゃん…

同じ女の子として、言っちゃうのは変かもだけど…

花「なんか変じゃない？」

あ、花子くんに言われた

寧「もともとこうだったと思うけどっ？」

と言い、くいとポーズする寧々ちゃん。

ズル、と胸の辺りから下へ落ちた。

バチャ

予想的中。む、胸を盛るブラをずっと付けてたのか…

シー…ンと静まり返る。

花子くんと光が声をかけようとしたほぼ同時に、寧々ちゃんはどこかへ投げ捨てた。

寧「あ…今のはね…えっとほら…あれよ…あの…ちがくて…」

声が凄いしどろもどろになってるよー

ぽんと花子くんは寧々ちゃんの肩に腕を乗せる。

花「何も言わなくていいから…」

寧「うわーん！！！」

すると

くすくすくす…

笑い声が聞こえた。

人形が動き出す。

「授業の時間だよ」

砂時計を見ると、完全に落ちきっていた。

貴「ありゃまー。砂が全部落ちきってるね」

寧「そんな…あとは置くだけなのに…」

「遅刻する子はだーれだ」くすくすくす

光「来るなら来やがれ、返り討ちにしてやらぁ」

光は封印されている雷霆状を取り出し、花子くんもスッと包丁を取り出した。

私は武器とかは基本的にないからね～。

霊玉を作って相手にぶちまけるだけだし！

すると、巨大なハサミが突然目の前に現れた。

花「伏せろ！！！」

…そこからは、ハサミとの追いかけっこだね☆

全員「「「「わーっ！！！」」」」

ハサミはジョキジャキと音を立てながら私たちを切ろうとしてる。

ダダダダダダダダ

急いで走っても行き止まり。

花「うわわ…」

すると人形が寧々ちゃんの足首を手で捕まえた。

「遅刻する子は」

寧々ちゃんの体制も、がくと下がる。

「お前だ」

その不気味な人形の顔、ホラー映画にぴったりだね…

寧「ヒッ…」

あ

花・貴「ヤシロ！！！/寧々ちゃん！！！」

巨大なハサミは、寧々ちゃんの首を切ろうとした

寧「え」

じょきんっ