霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ17)

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16話・ミサキ階段其の一ページ17

花「…とはいえ今回の二番はやりすぎだ。こんなことさっさとやめさせないと」

すると

ジリリリリン

電話が鳴ったので、恐る恐る出た。

寧「もっもしもし…」

？「…あたしミサキ…。この階の上にあるまなびやで、生徒にものを教えていたの。

でもここで身を裂かれて殺された。

丁度あなたが立っているところでね。

ねぇあなた、私の身体探してくださいな」

寧「待って！葵は…」

？「まずは右の腕…。この手であたし白墨を使って字を書くの。急いでね、じきに授業が始まるわ」

そう言われると、ガチャンと切れた。

砂時計がぐるんと周り、サラサラ…と少しずつ砂が落ちていく。

貴「制限時間付きみたいだね～」

よく分からないけど…

寧「あそこに腕を置けば、先に進めるのかな…？」

腕此方を見る。

貴「さぁ？でも何かは起きるだろうね」

……

光「あんなイタ電無視して行きましょう！」

花「やめたほうがいーんじゃない？

七不思議ってのはねら自分の支配する領域内ではサイキョーなんだよ。

俺のバアイトイレね」

と、軽く説明をしてくれた。

花「もし道を外れて怒らせたりしたらどーなるか…

試してみたいなら止めないけどぉ」フフフ

ぐぬ…と引きつった顔を見せる源くん。

貴「ひとまず言われた通り腕を探そーよ。電話の声からして、女の人の右腕だよね」

光「如月先輩がそう言うんなら…」

花「そーそー探しモノも案外タノシーよ。ほら見てこれ少年」

ゴソゴソと棚を探る。

おたから発見、と花子くんはニヤつきながらアレな本を源くんに見せる。

私とAちゃんは二人の喧嘩を無視し、探し続けていた。

私だって女の子なのに…

……でもやっぱり“ある”方がいいのかしら…///

先輩や同級生にモテまくる妄想を、ついついしてしまう。

すると、机の上に置いてある“何か”に気付いた。

寧「ん？これは…‼」

腕を見つけたそうなので、見てみると…

ダメだった。源くんは木彫りの筋肉だし、花子くんはロボットアーム…

ちなみに私とAちゃんのはマネキンの右腕。

寧「もうっ聞いてるの⁉」

二人のお説教中。

光「え、えーっとぉ…///」ソワソワ

花「ねーヤシロー…言いづらいんだけどさ…」