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2話 ページ2









「侑!なにボケッとしとんねん。はよ準備せな部活遅れるで!」








「母ちゃん!!これどーゆー事や!?サムはどこ行ったん?何でサムの物が全部無くなっとるん!?」







部屋に入ってきたオカンに質問攻めしたら、オカンは不思議な顔をした。








「あんた何言っとるん?まだ寝ぼけとるんちゃう?それにサムって誰や。」







「はぁ!?サムやって!俺の双子の弟の宮治!」








「あんたほんまに何言っとるん?あんたは一人っ子やろ?治なんて名前の子母ちゃん産んどらんで。」







その言葉を聞いて、俺は呆然とした。








何や、そんなら俺は今までずっと一人っ子やったんか?







今までサムと過ごした時間や思い出は全部幻やったって事か?









……そんな訳ないやろ。









「っ……」









「侑!朝ごはんは!?」







「いらん!」








急いで身支度をして、俺は学校へ向かった。








バレー部のみんなやったら何か知っとるかもしれん。







それに、体育館のドア開けたらケロッとした顔でボール触っとるサムがおるかもしれんやろ?







そうや、そうに決まっとる。







お前が存在してないなんて、そんな事ある訳ない。








いつも歩いて行く道を、俺は全力で走って学校を目指した。

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りある(プロフ) - おぞうにさん» コメントありがとうございます!!神作品だなんて言って頂けて光栄です!!ありがとうございます(^-^) (2020年9月30日 1時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうに - 危ういレベルじゃなくて普通に泣きましたわ!神作品をありがとうございます!!! (2020年9月30日 0時) (レス) id: 11f81e1c6c (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - うんうんさん» そう言って頂けて嬉しいです!!頑張って書いた甲斐がありました(^-^)ありがとうございます! (2020年7月12日 23時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - なんて面白い作品なんですか!!私も危うく泣くところやった← (2020年7月12日 17時) (レス) id: 0f3063d9b8 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - タケ焼きさん» 感動して頂けたようで嬉しいです!!読んでくださってありがとうございました(^-^) (2020年4月26日 23時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2020年3月29日 7時

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