疑問を持っただけなのに (ページ4)

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三疑問ページ4

次の日
教室に沢田君が入ってくるとそれはそれはもう大騒ぎだった

あの事がなぜか学校中に広まっていて、さっきから京子の周りには同情する奴らがついている

あの場には沢田君と京子と私と持田先輩しかいなかったから、きっとこの話を広めたのもあの人だろう

正直マジ何やってんだろうあの人
私が京子ならあんまり大事にしたくないし広めてほしくなかった

いつの間にか剣道部員が沢田君を胴上げして道場に連れて行った

「持田センパイ、昨日京子がうけた侮辱をはらすため勝負をするんだって」
「え？！」
『花、それほんと？』

一緒にいた花が心底楽しそうに話す

「「京子を泣かせた奴はゆるさん」だって」
「そんな...持田先輩とは委員会が同じだけなんだって！泣いてないし」

京子はあの先輩と同じ委員会でそれなりに話をするせいか、付き合っている、恋人だとか噂が流れている

花に背中を押される形で道場に連れていかれる
道場にはもうたくさんの生徒であふれかえっていた

全員勝負の行方が気になるのだろうが、私からしたら迷惑極まりない行動にしか見えなかった

「きやがったな変態ストーカー野郎！！お前のようなこの世のくずは神が見逃そうがこの持田が許さん、成敗してやる！！」

かっこいいこと言ったつもりなのだろうか、中二病にしかみえないし
カッコつけたがりにしか見えない

「そんなぁっ」
「心配するな、貴様のようなドアホでもわかる簡単な勝負だ。貴様は剣道初心者、そこで１０分間一本でもオレからとれば貴様の勝ちとする！！！」

「商品はもちろん、笹川京子！！！」

『は？？？？？？』

自分でも思ったより低い声が出た