疑問を持っただけなのに (ページ20)

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十九疑問ページ20

だ、だよね...
と、少し困った顔になる沢田君

君も最近やられてない？？非常識が常識みたいな感覚に陥っちゃってない？？

雲雀さんが珍しくトンファーについている仕込みカギを出して山本君を吹っ飛ばした
あれ痛いよね。私も修行中何度かやられたけど...

「次はツナだぞ」
「えぇー？！オレは無理だよなんにも強くなってねーし！」

「んなことねーぞ。昔のお前が体張ってライオンから京子を守れたか？」
「『えっ？』」

...なんて？？ライオンから京子を守る？？
そんなシチュエーション普通ないでしょ...

…あ、この前京子と電話してた時、確かに沢田君がライオンから守ってくれたとかなんとか言ってた気がする...流しててけど、ほんとだったの？！

うん、沢田君も人間じゃねぇな。もう、常識人は私しかいないのか？
超人が多すぎないか？並盛って町はよぉ

そう遠い目になっていると横で銃声が聞こえたかと思ったら沢田君がパンイチになって
額から炎出して、埃はたくやつになったカメレオンもって雲雀さんに勝負仕掛けてた

『...何、あのカメレオン』
「オレの相棒のレオンだぞ」

お前の相棒とかしらんがな
もう...何もわからない

すると何故か急に雲雀さんが膝から崩れ落ちた

『！？雲雀さん？！』

急いで雲雀さんを支えるために近くに寄った

「オレがやったの？！」
「ちがうぞ、奴の仕業だぞ」

そういってベイビーが指さした先にいたのは序盤で雲雀さんに吹っ飛ばされてたシャマルだった
なんでも「桜クラ病」とかいうなんか桜に囲まれたら立っていられなくなる病気をもつ蚊を操り、雲雀さんに病気をうつしたらしい

「約束は約束だ。せいぜい桜を楽しむがいいさ。...いくよA」
『はい、お弁当はおうち行ってから食べましょうね』

よろよろの雲雀さんを支えながらゆっくり歩く

「おっと、かわいこちゃんは残っていきなよ。一緒に桜見ようぜ」

そういうシャマルに思いっきりあっかんべーしながら言ってやった

『お断りよ。子供同士の勝負ごとに大人が入ってきて...しかも病気にさせるとかありえなくない？これ、治んなかったらどう責任取るつもりなの？

彼が将来世帯もって花見行きたいのにいけないってなったら...
彼のいつかできるかもしれない家族との思い出を一つ奪うことになるのよ？

沢田君たちはいいけど...大の大人がみっともない子としてんじゃないわよ！
そんなやつよ桜見ても吐き気がするだけ、さようなら』

いらいらしながら雲雀さんとその場を後にした