疑問を持っただけなのに (ページ18)

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十七疑問ページ18

はい、雲雀さんにしばかれた崎原です。
私は今花見に来ています。...風紀委員会として

いやナニ？風紀委員会としてお花見に来るって意味が分からなさすぎる

「何考えてるわけ？また目がしんでるけど」
『いや...何も。しいて言えばなんだ私今お仕事で、接待でもないのに、お花見きてるんだろうって』
「そう」

もはや私がそれなりに生意気行っても気にならなくなってきたのだろう
最近は何も言わなくなってきたんだよね

副委員長いわく、私は仕事は人一倍できるし群れないし生意気行ってもなんだかんだ自分のいうことを聞くからおとがめなしだそうで

本来なら生意気言った時点でかみ殺されるらしい、くわばらくわばら

それはそうとして

『やっぱりここの桜は並盛一の美しさですね...お昼寝したくなっちゃうくらい天気も心地いいですし。雲雀さん、私お弁当持ってきましたけど食べます？』

「満喫する気満々だね。仕事だってわかってるわけ？」
『確かに仕事ですが、私の管轄ではないので遊びます。で、食べるんですか？ハンバーグ入ってますよ。』

そういうと少し雰囲気が明るくなったのが分かる
最近やっと雲雀さんの歓喜の感情が分かってきた

この人、基本的に怒りの感情はわかりやすいのに嬉しいって感情はわかりにくいんだよなぁ

何も言わずに私の隣に座り、手に持っている弁当を奪い、弁当を開ける
中に雲雀さんの嫌いなニンジンが入っていないことに気付いたのか、さらに満足そうな表情を浮かべていた

「これ、君が作ったの？」
『そうですよ～。雲雀さん好きでしょ？ハンバーグとか和食。私も和食は好きなので頑張りました』

フーンと少し興味なさげにお弁当に視線を戻した後ハンバーグを一口食べた
それを見た後私も食べ始める

『ん、じょーできじゃん。私！どうですか？雲雀さん。』
「悪くないよ」

『もっと味濃いほうがいいとか薄いほうがいいとかリクエストあります？もっかい作ってくるんで』
「...そう、ならもう少し味濃ゆめにして。玉ねぎはもう少し少なく」
『わかりました。あ、他の委員会の方々もどうぞ。』

そういってその場にいる委員会の人にも声をかけたが拒否られてしまった
仕事中だし、また今度食べさせてくれって言ってくれた

普通はそっか。私は基本事務作業で見回りに行かないから今回管轄外でこうしてのんびりできているけど、他の皆さんは見回り担当だからなぁ

と、考えていたその時だった

少しだけ入り口が騒がしくなり、風紀委員の一人がやられた