30動揺 ページ30
「…え…」
「……は？」
好き、そう言った？いま…
とぼけたようにはてなマークを浮かべる勝己
「す…す…き？」
「！！」
私がそう言うと、
だんだんと顔が赤くなっていった
こんな勝己…みたことない…
「…か、勝己ーー…」
『す、す、好き勝手言ってんじゃねぇアホ女ぁ！！！』
「！！！」
え、ええ〜っ！急にキレたぁ！！？
「え、なに？」「びっくりした…」
「雄英生キレてる…？」
って、周りもコソコソ話してこっちを見ている
「急に大声出さないでよびっくりするでしよ！！
てゆうか座って！！みんな見てる！！」
「るせぇ！！てめえが、しみったれた面すっから
だろうがボケ！！またこりゃいいだろうが
こんなとこ！！何最後みてぇに喋っとんだ！！」
「…こんなとこ…」
「喉乾いた！飲みもん買ってくる！！
いるもんあったらさっさといえや！！！」
超キレてるけど超優しいっ…！
「え、えとっ勝己と同じので…いい…」
そう言うと、返事をせずスタスタと行ってしまった
「…勝己…」
しみったれた面…最後みたいに…
「あはは…そんなふうにみえたんだ…」
確かに…周り気にして勝己との溝を勝手に深めて、
それを勝己に押し付けるような事言っちゃった
気づいてるかどうかわからないけど、
そう感じたんだろうな、勝己は…
ほんと、わたしのことよく分かってるな…
でも、少し驚いた…“好き”って言葉に…ーー
･
ぼーっとした表情で、自動販売機のボタンを
おす爆豪
ガシャンっと飲み物が落ちてくるが、
それを拾わず黙り込む
…なんであんなこと言っちまった…
…無意識に…出ちまった…
楽しそうにはしゃぐアイツを見て…
優しい笑顔で俺に微笑んで、
“ありがとう”…なんて…
愛おしくてたまらなかった…
「…バカか、俺は…」
そう呟いて、飲み物を取り出した
もう、あいつの事で頭ん中いっぱいじゃねぇか
「…どーしたらいいんだよ…クソが…」
爆豪は少しの間、自販機の前で立ち尽くした
･
「…遅いな…勝己…何してるんだろ…」
自販機かな？…にしては遅いような…
探しに行こうかな？もしかしたら雄英生って
ことで人に囲まれてるかも…
何も無いならそれでいいんだけど…
私は立ち上がって勝己の行った方向へ歩き出した
そして…
人気の少ないところまで行くと
なんだか、嫌な感じがした
どこかで感じたことがある
とても不安な感じ…
「A…あんたがそうか…」
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
