15再び死柄木弔と ページ15
『爆豪くんと行ってきなよ』と春紀に水族館のチケットを渡された
勝己と2人で出かけるなんて、いつぶりだろうか
昔はよく2人で遊んだりしてたけど…
あれから、毎朝、勝己に会うのに、
毎回握りしめたチケットを渡せずに、
週末を迎えることになってしまった…
「…どうしよう、明日勝己…休みなのかな…」
学校帰り、薄暗くなった家の近くの公園でひとり、
ブランコに揺られていた
「…日曜は休み…だよね、でも特訓とかで
忙しかったら…どうしよう…」
…て、何断られること考えて、びくびく
してるんだろ…いつも起こしに来てよって
言うみたいに、日曜あいてる？って、そう簡単に
聞けばいいのに…
これじゃあまるで、わたし、勝己のこと…
わたしはチケットを空に掲げて見つめる
…メール…してみようかな…
「なんだよこれ、彼とデートか？？」
「っ！！！」
ふいにひょいっとチケットを取り上げられた
死柄木弔、彼が私の目の前に立っていた
わたしは思わず立ち上がり構える
「おいおい毎回そんなに反応することないだろう
ほら、座れよ、それ、続けてくれよ」
ブランコを指さす死柄木
「何しに来たのよっ…返して！」
「何しに来ても俺の勝手だろ、
それよりなんだよこれ、恋煩いか？」
な、なんでわたしはこの男におちょくられてっ…
「……うるさいな…そんなんじゃない…」
わたしはため息をついて再びブランコに腰掛けた
たしかに、死柄木があらわれて驚くような
関係ではなくなってきた
こいつは敵…
だけど私なんかがなにかしようものなら
きっと周りに迷惑をかけてしまうし、
一瞬で彼の個性でわたしは…何もしない方が
周りのためなんだ
「間違っても個性使わないでよ、ソレに」
「…返すよ」
そう言ってわたしにチケットを差し出した
わたしはそれを受け取ってポッケにしまい込んだ
「だれと行くの、あ、爆豪くん、
彼といい感じなんだもんなAは」
ブランコの目の前にある低い柵にもたれかかり
親しげに話しかけてくる死柄木
「ほんとに何しに来たの…」
「…緑谷出久とも話してたよなあんた」
「……ど、どこでそれをっ…」
「いやだなぁ、なんで俺の嫌いなやつばっかと
つるんでんだよあんた、ほんといやだ」
「……っ」
微かな殺気を感じた
死柄木弔、やっぱりこの男は危険だ…
さしつかえのないように接するのがやはり正解
「まぁだけど、俺的意見では爆豪くんと
くっついて欲しいんだよなぁ…」
「…え？」
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
