【rd】青鬼の国【女主】

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「そうですか...」

めんどくさいと言った緑君の言葉に彼女は残念そうに眉を下げた。

へぇ、そんな顔できるんだ。

まだ彼女が意識のあるときに対話したのは数分だけど、彼女の表情変化が乏しいのはわかる。

きっと彼女は理由はわからないけれど今死にたがっていて、ホワリスに入れちゃったからら民と認識され死ぬのではなくkill判定でリスポーンしてしまうことを残念がっている。

なんでだろう？
人間は長寿や不老不死に憧れるって聞いたんだけど、嬉しくないのかな

...まぁ、死んでリスポーンするから不死でも不老でもないんだけど。

ただ本当の意味の死が訪れないだけ。

rd「君、死にたいの？」

「ええ、私の役目も故郷も無くなりました。
元より生きる意味もありませんでしたから」

rd「ふーん、それなのにあんなに必死に戦ってたんだ
なんで？」

「...なぜ、でしょうか
わかりません」

俺が聞けば目の色を落として下を向き彼女は悩む。

しばらく黙ってから、お手上げというように言葉を絞り出した。

「死にたくないから、です」

cn「なにそれ
今死にたがってるのに死にたくないの？
それおかしくない？」

rd「ね、おかしいよね
あのとき俺は生きたがってるように見えたけど」

コンちゃんの純粋な疑問に俺も賛同すれば、彼女はさらに頭を悩ます。

うーん...と小さく唸るようにして悩み、また黙りこむ。

適当な答えを出す人もいるけれど、彼女は真剣に考えてくれてるみたいでしばらく無言の時間が進む。

流石にもういいよと声をかけようとすれば日本目のタバコに手を伸ばすきょーさんが真面目やな、と呆れたように声をもらした。

rd「いーじゃん、真剣に考えてくれた方が人間のこと知れるし」

cn「そうだそうだー」

ky「...まぁ、それは別にええねんけど
それより俺らのこと教えてといた方がええんやない？
これから毎日過ごすんやし、それはいつでも聞けるやろ」

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