Page3 ページ4
・
「え、、、嫌です」
そんな彼の言葉にはっきり断ると、
『は？』
ほんの一瞬、男の力が緩んで、
私はするりと抜け出した。
『ちょ、待てや！なんでや！』
駅に向かって歩き始める私の後ろを
着いてくる男。
「なんでって、名前も知らない赤の他人と
ご飯食べになんか、行かないですよ」
それで諦めてくれると思ったのに、
意外としぶとい男は、私の前に立ちはだかり、
『…永瀬廉』
「え？」
『俺が名前教えたんやから、君も名前教えてや』
「……中島Aです」
『これで名前も知らない赤の他人では、なくなったよな？』
勝ち誇ったように言う彼に、
ハメられたことを知る。
「でも…」
『ほら、行くで』
そして、また彼に腕を掴まれて、
近くを通ったタクシーに、そのまま乗り込んだ。
「ちょっと！私、今手持ちないんですけど！」
『どうせそれも嘘やろ。
合コンに金持ってこないやつはおらん』
最後の抵抗も虚しく、そうピシャリと言い切られて、私は、彼に抵抗するのを辞めたのだった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜星(プロフ) - m.yさん» 初めまして！コメントありがとうございます。先程続編も解除させていただきましたのでご確認よろしくお願い致します。 (2022年8月13日 0時) (
レス) id: fc8d2d16d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜星(プロフ) - 小袖さん» 初めまして！コメントありがとうございます。先程岸くんVer.解除致しましたのでよろしくお願い致します。 (2022年8月13日 0時) (レス) id: fc8d2d16d0 (このIDを非表示/違反報告)
m.y(プロフ) - はじめまして！ラブレター届きましたの続編を読ませていただきたいのですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年8月12日 15時) (レス) @page42 id: ea9faea477 (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - はじめまして！青い鳥の岸くんバージョン是非読んでみたいと思っています！もしまた公開する予定がありましたらよろしくお願いします！！ (2022年8月12日 0時) (レス) id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
桜星(プロフ) - nさん» 初めまして。ご返信が遅くなってしまい、申し訳ございません、、。愛読してくださってありがとうございます。甘やかし禁止、PWを解除させていただきます！よろしくお願い致します…！ (2022年7月31日 17時) (レス) @page41 id: fc8d2d16d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜星
| 作成日時：2020年5月23日 20時
