10.overblot ページ10
今日はリドルとエース、デュースの決闘の日。
庭には多くの寮生が集まっていた。
僕はリドルが勝って終わるだろう。
その程度にしか思っていなかったのに。
「なに、これ……」
目の前にいるのは僕の知っているリドルでは無かった。
「ククク……ハハハハハ！！」
庭中にリドルの高笑いが響く。
「リドルっ！リドルっ！」
「セシル！それ以上は危ないっ！」
思わずリドルの方へ飛び出してしまうがトレイ先輩に羽交い締めで止められてしまう。
力の差は歴然で、伸ばした手はリドルには届かない。
「はなっして！リドルがいなきゃ、僕は、僕はっ…！！」
リドルが居なくなってしまったら僕に存在意義がなくなってしまう。
リドルがもしかしたら死んでしまうかもしれないというこんな時でも僕は自分のことを一瞬でも考えてしまった事に絶望する。
「…貴様ら、何のつもりだ？」
そんな時だった。
エース、デュース、グリムがリドルに向かって魔法を放ち始めたのは。
その事にびっくりしたトレイ先輩は力が緩まったことで僕はトレイ先輩の腕を振り払い、リドルを庇うように立ちはだかる。
「これ以上、僕の家族をっ、リドルを傷つけないでよっ…！！」
彼らの魔法は僕を直撃するものの、僕は耐えてその場に残る。
「アンタも、そうやっていつまでも甘やかすなよ！！」
既に僕の頭の中はパニック状態だった。
何が正しくて、何が間違ってるのか何もかも分からない。
リドルも僕も、甘やかされたことなんてないのに。
振り返れば振り返るほど、嫌な思い出しかないのに。
僕なんて、リドルよりも嫌な思いを沢山してきたのに。
「邪魔をしないでおくれよセシル！！！」
「りど、っるっ……」
ブロットの化身が手にしていた薔薇の木が僕の横腹を殴り、吹き飛ばされる。
「セシル！！」
リドルまでも僕の事を…？
そう思った時には既に意識は薄れていっていた。
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(名前)(プロフ) - あぁ…良い…でも見ていくうちにどんどんりどるのゲシュタルト崩壊が… (2023年1月25日 7時) (
レス) @page8 id: 2e5d9e36c3 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 素晴らしかったです！！！！😭 (2022年9月19日 0時) (レス) @page42 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
♦nana♦ - とても最高でした！ 私も、自分らしく自由にいていいと思うことができて、とても嬉しかったです！応援しています！ (2022年1月1日 21時) (レス) @page42 id: 16b63c63b8 (このIDを非表示/違反報告)
シン - 神な作品ありがとうございます！！これからも応援してます！ (2021年5月29日 10時) (レス) id: 0fa80a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
病葉 - いやぁ…あのリドルの悲痛の叫びを花江夏樹が…今をときめく鬼狩りの少年がよぎったのは気のせい？ (2020年10月23日 22時) (レス) id: 0515bcf5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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