13話 ページ14
そのあと昼間はたくさんお昼寝して、チェスもやった。カードゲームも一通りやった。全てにおいて引き分けだった。さすがレオナ。
レオナとこんなに遊んだのは本当に久しぶりで、幼い頃の思い出とよく重なった。
あっという間に夜になり、テラスのベンチに座り並んで星を見る。
｢なあー昔もこんなことあったよなぁ。
小さい頃レオナが寝れなくて、二人で布団をかぶって一晩中おしゃべりしたよな。あのころのレオナ、泣き虫だったなあ。｣
よく不安になって俺に縋りついてたなあ。
生まれた環境は選べないし、憎んでは駄目だけどあの時のレオナは不憫に思えた。
｢いつの話してんだよ……。王宮からみる星だけは悪くなかった。｣
俺はベットから毛布を取ってきて二人でかぶる。
レオナは照れくさそうにそっぽを向いた。
｢レオナはさ、好きな子とか居るの？｣
星を見たまま、俺は尋ねる。
レオナは鼻で笑った。
｢はっ、男子校でどうやってつくるんだよ。
それに王宮の見合いの話も、肩書きだけで誰も俺の事なんか見ちゃいねぇ。｣
俺は片手でレオナの頭を自身に寄せる。
そんな悲しいこと、言わせるつもりなかったんだけどなあ。
｢なあレオナ、お前に楽に生きるコツを教えよう。｣
俺はレオナと目を合わせ、ニカッと笑った。
｢皆に優しくするんだ。優しさに見返りを求めちゃいけないが、その分必ずいい事が返ってくる。
レオナは嫌われているんじゃなくて、怖がられているんだ。俺らライオンだぞ。肉食動物なんだ。
……でも自分を失ったら元も子もないから、程々にな。｣
優しく接しれば、その分相手も優しくなる。
怖くないと知れば、みんな近寄るようになる。
レオナは俺にもたれかかって黙って聞いていた。
やがて星を見上げ息を吐く。
｢……お前がいて良かった。
俺をこんなに見てくれる奴、他に居ねぇから。｣
レオナの尻尾が俺の腕に巻き付く。
レオナは眠そうに欠伸を一つした。
｢お前は優しいんだから、使わないと勿体ないなって思っただけだよ。さ、もう寝な。｣
レオナは眠そうに俺の顔に頬ずりしてから眠ってしまった。
なあレオナ、俺はお前の助けになっているだろうか。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
