羽が25枚*清水side ページ31
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私、清水潔子は今日から部活に復帰する。マネージャーだから、選手のみんなの健康には気を使っていたんだけど、自分のことはすっかり
また、田中と西谷がうるさそうだなぁ…。
いつも通り部活指定の黒いジャージに着替えて、体育館で挨拶を済ます。
体育館に行けば、、｢お帰り〜｣「無理すんなよ〜」｢｢潔子さま！｣｣｢｢ご無事で何よりです！｣｣などなど言われて、ああ、疲れる。と思っていた。
でも、いつも通りの皆と、練習風景を見て安心した。やっぱり、私はこの部活が好きだ。
部員が準備を始めたので、いろいろとこちらも準備をしようと思い、部室を覗いて驚いた。
｢な、何これ……｣
きっと
ビブスとタオルはきっちり畳まれ、整頓されて置かれている。生乾きの臭いなど一切しない。
もしやと思い、救急箱の中を覗いてみた。中は、少なかったものや、足りないもの、買わなきゃ、と思っていた必要なものが補充されていた。
一体誰が……？
｢ヤバ……何も準備してない……｣
ふと持った疑問は、｢準備｣のおかげで薄れていった。
━◈━◈━◈━◈━◈━
準備を急いで済ませ、久しぶりの練習風景を見る。一週間離れただけなのに、ひどく懐かしく感じた。
休憩時間、いつもと違う光景を目の当たりにした。
休憩時間では、いつもドリンクとタオルを渡しに行くのだが、今日は、皆自分で取りに来ていた。飲み終わったあとも、自分で籠にいれていく。
ちょっと待って。私が休みの間に何があったの……？
賑やかさは相変わらず。練習熱心なのもいつも通りだ。
でも、どこかいつもと少し違う。
なぜだろうと考えながら、練習風景をノートに取ろうと、ノートを開いて目を見開く。
｢す、凄い……！｣
つい言葉がこぼれたが、誰も気付いた気配はない。おかげでじっくり見ることが出来た。
ノートには、練習内容や、練習風景などがイラスト付きで事細かく書かれていた。
｢部室のことといい、ノートといい…。一体誰が……？｣
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2021年7月29日 15時
