七羽目 ページ8
いくつもの入り組んだ路地裏を通り抜け、とある店の前に辿り着いた
「ここだよ」
『バー?すごい、初めて来た』
「初めてじゃなかったらこっちが驚くよ」
驚いている私とは対照的に、太宰は慣れた足取りで店へと入っていった
優しい色の照明に照らされた店内、そこには太宰の知り合いらしき人物達が居た
「お待たせ。織田作、安吾!」
「太宰…ん、その人は誰だ?」
「貴女は…!」
座っていたのは、太宰が【織田作】と呼んだ鮮やかな赤髪の男性と【安吾】と呼ばれた丸眼鏡が特徴的な男性の二人だった
私に初めて会った筈なのに、それぞれ違う反応を示した二人。
安吾さんの反応からして、彼は私を知っているようだ
「ほら、自己紹介」
『……有栖川Aです。歳は18、太宰と同じです』
「……やはり、そうでしたか」
戸惑いこそはしたが、太宰がここまで親しくする相手なら悪い人では無いのだろう。そう考えた私は自己紹介をした
案の定、安吾さんは私を知っていた。
何かを考え込む安吾さんとは対照的に、自己紹介をし返してくれた織田作さん
というか織田さん。【織田作】と云うのは愛称らしい
「………太宰君、まさかとは思いますが…有栖川さんを無断で連れ出したりなんてしていませんよね…?」
「してるよ」←
「何考えてるんですか!!?」
拗ねたように口を尖らせる太宰に対し、お説教のような物を始めた安吾さん
その間私は織田作(そう呼んでいいって許可もらった!)に外の話しを聞かせてもらっていた
『海か…!いいなぁ、私も見てみたい……』
「……なら、今度一緒に行くか?もちろんAが良ければだが」
『ほんと!?約束してくれる?』
「あぁ、約束する」
織田作と指切りをする。
嬉しそうに笑う私を見つめている安吾さんに、私は気づかなかった
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七巳流 - 太宰さぁー〜ーーーん (2022年7月10日 16時) (レス) @page34 id: 910d5180ae (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - Юрияさん» コメントありがとうございます!期待に答えられるように頑張ります! (2019年4月29日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - とても面白いです!此れからも、更新楽しみにしてます!更新、頑張ってください! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 山吹晋助さん» 態々返信して頂いてありがとうございます。面白いお話にすることが出来ず力不足で申し訳ないです……そう言って頂けて光栄です。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ウナさん» コメントありがとう御座います。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 18時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2018年9月3日 23時