あの景色をもう一度【ハイキュー】 (ページ40)

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第38球白から黒へページ40

Aside

及「集合！」

挨拶が終わり、招集がかけられ、監督の元に集まる

入「では…まず、霧谷くんから」

「…私ですか？」

またかとは思ったが、監督の鋭い眼光に負け、渋々話し始める

「………ひとまず、試合お疲れ様でした。さすがは県ベスト4の強豪、安定した確かな技術に、一人一人が考えて行動できる判断力……どれも、まだ烏野には足りないものばかりです。見ていてとても勉強になりました」

さすが、3年生は全員仕上げてきている

1,2年は多少調整が必要…それでも先輩達に比べればという話で基礎的スキルは十分

中でも後輩2人の伸びがいい

彼らだって飛雄と同じ時間を過ごしてきて、それなりに苦い経験もしてきただろうに

それでも1年生にして強豪でレギュラー張ってるとは、2人の努力の賜物だ

「次に会うのはインターハイ。お互い1つでも上の試合(ステージ)で、お会い出来ることを祈っています。今日は練習試合をお受けしてくださり、ありがとうございました！(ﾆｺｯ」

青城「「「「「…！……ありがとうございました！！」」」」」

私が話し終えると、半円に囲っていた部員全員が一気に頭を下げた

すごい圧力だ

最後は入畑監督からのお言葉を頂戴して、解散となった

国「Aさん」

練習試合のデータを軽くまとめて、そろそろ戻らなきゃと思っていたところで呼び止められる

「なに？」

声がした方を向けば、スマホを持って待ち構える国見くん

国「連絡先、教えてください」

「うん、LINEでいいかな？」

慌ててスマホを取り出し、自分のコードを画面に映す

国「Aさん、約束忘れないでくださいね」

「パフェね！大丈夫、忘れてないよ……どう？」

国「読み取れました、登録しますね」

画面を眺めていれば、『新しい友だち』の覧に“Akira.K”と表示された

「国見くん、ジャージありがとう！本当は洗って返したいけど、次いつ会えるか分からないから…」

国「いいですよ、むしろそのままください」

「？…あ、うん」

よく分からず少し首を傾げたが、理由は聞かない方がいい気がする

さあ、本当にそろそろ戻らないと

「じゃあ、またね(ﾆｺ」

国「///…今日はありがとうございました(ﾍﾟｺﾘ」

国見くんに手を振り

私は烏野(黒い)ジャージを羽織り直した

***

国「…(ｽﾝｽﾝ(あの人の香りが残ってる)」

花「(どうした、国見？)」

松「(ありゃ重症だな)」