第21球 条件 ページ23
Aside
武「組めた!組めたよーーー!!」
勢いよく扉を開け、肩で息をしているのは
武「練習試合!相手は県のベスト4!“青葉城西高校”!!」
今年からバレー部顧問になった武田先生だ
「「「「「!?」」」」」
県ベスト4との練習試合
いきなりの一大事にみんな言葉を失った
菅「先生!青城なんて強いところと、どうやって!?」
澤「まさか、また土下座を…」
武「してないしてない!土下座得意だけど、してないよ、今回は!」
………今回“は”?
深く追究するのは止めておこう
でもなんで、よりによって青城と…
武「ただ、条件があってね…」
澤「条件?」
武「影山くんをセッターとしてフルで出すこと」
影「!!」
菅「え…?」
田「なんすかそれ?烏野自体は興味はないけど、影山だけはとりあえず警戒しておきたいってことっすか?なんすか?なめてんすか?ぺろぺろっすか?」
青城からすれば烏野は格下だ
飛雄偵察目的だけで練習試合を引き受けてくれるものだろうか
………すごい嫌な予感がする
武「あともう一つ………霧谷さんを一日、青葉城西高校側のマネージャーとして貸し出すこと」
田「なんでAまで!?やっぱなめてんだろ!ぺろんぺろんだろっ!」
どうしてこういう感はいいんだろう?
飛雄の件といい
これは絶対に“あの人”が一枚かんでいるに違いない
正直に言って、出来ることなら遠慮したい
でも、これは烏野にとって、またとないチャンス
私情なんかで不意にしたくない
「分かりました。私の方はその条件で大丈夫です」
影「Aさん、本当にいいんですか?」
「………うん、大丈夫。それよりもセッターの件はどうしましょう?」
菅「いいじゃないか!Aちゃんも条件呑んでくれてるし、こんなチャンス、そうないだろう」
田「いいんすか、スガさん!烏野の正セッターは、スガさんじゃないすか!」
菅「俺は、あの攻撃が、4強相手にどのくらい通用するのか見てみたい」
試合は来週の火曜日、放課後
向こうの条件を2つも呑むのだ
こうなったら徹底的にデータ収集してやる
***
影「(青葉城西………“あの人”がいる)」
「(3月の県民大会ぶりになるのか…憂鬱だな)」
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幸人 - これは初神者 (2019年10月4日 17時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年7月7日 5時