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番外編 悪巧み ページ26




年が明けて、新学期


浦田先輩こと、うらたんとは中々の恋人っぷりです。しかし、うらたんは、いつも年上だからなのか余裕な表情で私を手のひらで遊ばせてきます。

ただのドSですね

そこで高杉くんに協力を求めました。


『高杉くんや〜ちょっと手伝って欲しいのだが』


前の席に座る高杉がなんかすごい顔でこちらに振り返る。すごくブチャイクなお顔になっている。


『お前のお願いはいつもめんどくさい事に巻き込まれるから嫌なんだが』

『私だって女の子の友達欲しいわ。でも、怖いから嫌だ』


女子なんて、怖いだけの生き物だ。過去は振り返るな。


『じゃあ、お願い何?』


私の机に腕をついて手に顎に乗せて聞いてくる。
透き通った目が私を写す


『浦田先輩を1回だけでもいいから嫉妬させたい!ダメかな?』


自信なさげに言うと高杉は、はぁーと息を吐く。
何かダメなのかな?都合悪いのかな?


『やっぱめんどくせぇじゃなぇかあぁぁぁ』


耳元で大越で言われたもんでビックリして椅子から落ちる。


『耳元で喋るな!』


私も負けず劣らず叫ぶ。負けられない戦いだわ。


『うるせぇ。掴め』


椅子から落ちて尻もちを着いた私に高杉が手を貸す。
こいつ紳士やな。


『尻もちさせたから仕方ないか。手伝ってやるよ。」

『あざます』


身長差がある私達 頭をクシャッと撫でる。


『お前ら〜早く席付けもう授業始まっとるぞ』

『え?』


自分らがしていた行動がとても恥ずかしかったり。


どのような作戦で行くかと言うと、高杉と浦田先輩が通り掛かる度にイチャイチャするという簡単なお話である。浦田先輩の焦り顔がくっくっく…!


『お前顔きもいぞ』

『乙女に言うことか!』

『お前ゴリラだろ。何かの手違いだろ』


高杉はほっといて、浦田先輩が上手く引っかかるか心配だな...。渡り廊下を歩いていると、サッカーの授業をしている浦田先輩を発見。とてつもなくカッコイイ。


『カッコイイ...』


ゴンと頭を軽く叩かれる。高杉のやろぉぉお。

『そんなん見惚れてないで、ほれ俺を見ろ』

『何かの手違いで、タヒんでくれないかな』


ジト目で見て先に行くと、浦田先輩がこちらに気づいて手を振ってくれる。


『おーい。』


休憩中なのだろうか、ふわふわのタオルを首にかけて走ってくる。そんな姿も優しさの塊だがここは嫉妬させたいがための行動!!


『高杉!』

『おう!』


さぁさぁ作戦の実行だ。

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わいなり〜 - うらたさん最後イケメンすぎたんですが…感想叫びますね。高杉いいいいいいいい!付き合ってくれええええええ!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 44c20bad9a (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - コメント失礼します。前作から好きでずっと見てきました!細かいところまで表現された感情がとても素敵です!今度こそ夢主ちゃんの恋が叶うのも見てみたいので、1意見としてお願いします。これからも応援してます! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薇兎ーらぅー | 作成日時:2019年7月16日 8時

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