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私はりょうくんと一緒にお昼を食べることになった。
危うく便所飯になるところだった。
私とりょうくんの机はお互い顔が見える様に前側をくっつけた。こうやって食べるの小学生以来じゃないかと思いながら、ちょっと嬉しくなる。
り「Aちゃんの弁当美味しそうだね。自分で作ったの?」
『うん。両親いつも仕事が忙しいから家の事は基本私がやってるの』
り「そうなんだ。大変じゃない?」
『ううん。だいぶ慣れたから大丈夫』
り「もし困ってることがあったら言ってね?助けになるか分からないけど」
『うん。ありがとう』
り「そういえば次の授業、体育だよね」
そうだ。お昼休みが終わったら次は体育だ。
お弁当食べた後の体育って気持ち悪くなるよね。
『ここの高校の体育って男女別々だったよね?』
り「うん。でも今日女子担当の先生が休みだから、混合でやるって聞いたんだよね」
『そうなんだ』
まさか混合でやる体育。一体何やるんだろうと思いながら昼休みを過ごしていた。
***
昼休みが終わり授業が再開した。
私は更衣室でジャージに着替え体育館に向かった。
授業はりょうくんが言ってた通り今回は混合でやるらしく、クラスも変わったこともあり軽くレクリエーション的な感じでバレーボールをする事になった。
チーム分けは出席番号の奇数偶数で分けることになり、私はBチームになった。私は後ろをチラッと見ると背の高いりょうくんが私と同じ列に並んでた。良かった同じチームだった。
「Aチームの方が2人足りんな…」
そういえば今日2人欠席だったのを思い出した。
「福尾、Aチームに移ってくれ」
え?まさかのりょうくんが敵チームに?
りょうくん以外まだ誰も話したこと無く、これからどうすれば……
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時