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りょうside
あれから数ヶ月後──
て「おーい、しばゆー!おいてくぞー」
し「ちょっ…皆早すぎ!!」
ゆ「だって結果が気になるんだもん」
俺達は絵のコンクールの展示会場に来ていた。
と「にしても、よくコンクールに出せたな」
て「なんでも、りょうが先生にめっちゃお願いしてたらしいよ」
し「してたしてた。めっちゃ必死だったからね」
り「それは言わないでよ!!」
夏休み明け、俺は先生にAちゃんの絵をコンクールに出してもらうよう何度もお願いし、なんとか特別に出すことが出来た。
て「でも結果はりょうも聞いてないんでしょ?」
り「うん。だからドキドキしてる」
し「大丈夫だって。Aちゃんを信じよう」
り「うん」
俺は緊張したまま会場の中に入った。
会場内は綺麗な絵がずらりと展示していて、どれも賞にはいりそうなものだった。
いや、今はAちゃんの絵を探さないと。
俺達は手分けして探していると……
と「おい!!Aの絵があったぞ!!」
としみつの声が聞こえ皆は一斉に向かうと、そこにはたくさんの人集りがあった。もしや……と思い、俺は人集りを掻き分け近くで見るとそこには……
り「最優秀賞……」
Aちゃんの絵には「最優秀賞」と表彰されていた。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時