10.成人式�� ページ10
年が明けて早々、私達はビッグイベントに参加する事になった。
それは成人式だ。
人生で一度きりしかないビッグイベント。
20歳を迎えた私達にとって祝いの式典だ。
だからと言ってお偉いさんの長々とした話を聞いて何の役に立つのか分からないし、誰かと会って思い出話を語ることも無いから行かないってざわくんに言ったら……
｢人生で一度きりしかないんだし、後で後悔するかもしれないよ？｣と何度も言ってくるから渋々行くことにした。
晴れ着は母のお古で何とか着ることもできた。
実際着てみると苦しいし、暑いし、早く脱ぎたい……
そんなこんなで会場の前まで行くと、私と同じ新成人の人達がたくさんいた。
皆友達と話したりと盛り上がってる中、私は1人でポツンと立っていた。
やっぱり私は来るべきじゃなかったかな……
式典が終わるまでどっかに行って帰ろうと思っていたら誰かが私の名前を呼んだ。
｢A？｣
『…としみつくん』
と｢来てたんだな｣
『うん。でも本当は帰ろうかと思ってたけど、としみつくんに会えて少し安心した』
と｢そっか。なぁA｣
『ん？』
と｢その晴れ着……似合… て｢あっ、いたいた!!としみつー!!Aちゃんもいる!!｣
としみつくんが話してる最中、遠くの方からてつやくんの声が聞こえた。
私は声の方を向くとそこにはスーツ姿のりょうくん…そしてカツラを被って｢崎｣と書いた全身タイツに白塗りしているてつやくんとしばゆーくんがいた。
『ちょっと!?2人ともコレ何!?』
て｢へへっ、人生で一度きりの式典だからね｣
し｢ちょっと目立とうと思って笑｣
ちょっとどころか、めっちゃ目立ってると思うんだけど…
近くにいる人もガン見したりコソコソ話してるよ……
今日だけ他人のフリしたい私。
り｢それよりAちゃんの晴れ着可愛いね｣
し｢めっちゃ似合ってる｣
『あ、ありがとう』
て｢それよりもうすぐ式典始まるから中に入ろう!!｣
てつやくんは私の手を引っ張り会場へ向かう。
手を引っ張るのはいいけど、その格好で出歩くのはやめてー!!
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ぺぺぺ(プロフ) - こぶーさん» こぶー様コメントありがとうございます！他にも緑くん落ちの小説を作っているので、そちらもよかったらお願いします！ (2022年1月6日 20時) (
レス) id: 83a7dfa38f (このIDを非表示/違反報告)
こぶー - としみつに終始きゅんきゅんでした！素敵な小説ありがとうございます！！！ (2022年1月6日 16時) (レス) @page45 id: 12a3fd5c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月3日 1時
