特効薬は俺2

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『としみつくん？』


と｢A!?お前帰ったんじゃ…｣


『としみつくんこそ…飲みに行くんじゃなかったの？』


と｢い、いや。実は今から飲みに…｣


『うそ…さっきその人とお店の中に入ったとこ見たんだから!!』


と｢…ッ!?｣


あぁ嫌だ。他のメンバーがいるのに喧嘩なんかしたくない。
しかもまた涙が出そう……
もういっその事走ってお店から出ようと思っていたら、ゆめまるさんが口を開いた。


ゆ｢サクラちゃん…何か勘違いしてない？｣


『え？』


ゆ｢彼女、俺の奥さん｣


『……え？』


し｢そうそう。ゆめまるの奥さんだよ｣


『え!?…え!?』


ゆめまるの奥さん？嘘でしょ？
私はどうなってるのか分からなく、向かいに座ってるてつやさんの方を向くと大爆笑していた。


『ちょっとてつやさん!?』


て｢ごめん…だって笑｣


『ちょっと!!一体これってどういうこと!?』


虫｢あー、ごめんごめん…って!!あれ？これってもうバレた感じ？｣


電話で席を外してた虫眼鏡さんが何故かりょうさんを連れて戻ってきた。って、バレたってどういうこと!?


『あ、あの!!ちゃんと説明してください!!』


て｢では説明しよう！｣


り｢爆笑してた奴がいきなり真顔になるな｣


て｢としみつが数日前ある物を買いたいと言って俺達を誘ったんだ。でもソレは男の俺達には見る目がなくてね、ゆめまるの奥さんを呼んだってわけ｣


『それだったら私を呼んでも…』


し｢ダメダメ。だってソレはサクラちゃんにあげ…ぐへっ｣


しばゆーさんが言ってる最中蹴りを入れるりょうさん。
今私に…って言ったよね？


り｢まぁ俺達はサクラちゃんに内緒で買い物してたってわけ。だから俺は今日サクラちゃんが寄り道しないよう送ったってこと｣


『でも私としみつくんが2人で店に入ったのを…』


ゆ｢あぁ、あの時2人してお腹痛くてトイレに行ってたわ｣


し｢おかげでいいモノ出ました｣


虫｢そんな報告はしなくていい｣


『私…てっきり浮気してるかと……ごめんなさい!!』


虫｢いいんだよ。元はと言えば皆で行こうって言ったてつやが悪いし｣


て｢俺が悪いのかよ!?｣


皆さんは笑って許してくれたけど、1人だけ…としみつくんは笑ってなく、逆に怒っているように見えた。


と｢話は終わった？｣


『としみつくん？』


と｢話がある｣


としみつくんは私の手を掴みファミレスから出て行った。

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