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て｢──ッ!!やべっ!!遅刻だ!!｣
目を覚ますと時刻は既に家を出る時間を過ぎてた。
俺はすぐに支度とAに先に駅に行っててとメールをした。
“間もなく〇〇駅行きの──”
“駆け込み電車は──”
ﾌﾟｼｭｰ…
俺は駅まで思いっきり走って行くと何とかギリギリいつもの時間の電車に乗ることが出来た。
そうだ、Aを探さないと。俺はキョロキョロと周りを見渡すと今日はいつもより乗客が多いと感じた。
そう思いながら探してると、少し離れた所で立っているAの姿を見つけた。
俺は彼女の方に向かおうとするも人が多くて近づくのも難しい。ここは声をかけるだけでも……
て｢おーい……ッ!?｣
『……ッ』
Aの様子がおかしい……頬を赤く染めながら手前にある手すりに掴まりながら小刻みに震えてる。
『……ッ!!』
しかもAの後ろにいる男はAの足を触ったりと息を荒くしながらニヤついてる。
これはもしかして……!!
『……!!』
て｢……!!｣
俺とAの目が合った。しかも涙目でこっちを見ている。
『……てつや』
たすけて
ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ……
て｢──A!!｣
……って、あれ？体を起こすと布団の中だった。あれは夢だったのか？
本当の事じゃなくてホッとするが、夢の中で見せた彼女の涙目が頭から離れない。
夢でも現実でも彼女のあんな表情は見たくない……
俺は急いで支度してAの家へ向かった。
て｢……A!!｣
『てつや。今日は早いんだ……ッ!!』
俺はAと会った瞬間、いきなり前から抱きしめた。
『ちょっと、てつやどうしたの？』
て｢えっ、ちょっと怖い夢見ちゃってね｣
『てつやでも怖い夢見るんだね』
て｢でもAに会えたから少し良くなったよ｣
『なにそれ。変なの』
て｢へへっ、それより早く行こ!!｣
Aをずっと守るために
Aをちゃんと俺だけのものにするために
｢あんな｣危ない目に合わせたくない
Aが好きだから一生お前を──
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年3月20日 19時
