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て「……ん?」
イカダくだりで風邪をひいてバイトに行けなくなった俺。気づけばベッドで寝ていて辺りは暗くなっていた。
そういえばAが話が……!!それよりバイト休んだ事謝らないと……って、そういえばスマホ水没して使えないんだった。
次同じシフトの時にちゃんと謝ろうと思い再びベッドへ入ろうとすると、玄関の方からインターホンが鳴った。
こんな時間に誰だろうと思っていると、俺の部屋に母がやって来た。
「てっちゃん。Aちゃんが来たよ」
て「えっ!?」
驚いた。まさか俺の家にAが来るとは思わず、俺は急いで玄関へ向かった。
て「……A?」
『てつや。ごめんねこんな時間に』
て「いや、俺こそごめん。話があるって言うのにバイト休んじゃって……」
『ううん。それよりイカダくだりどうだった?』
て「それが──」
俺は彼女にイカダ作りや下りの経緯、そしてスマホが壊れた事や風邪ひいたことを説明した。Aは終始笑っていて怒ってる様子がなくて一安心した。
て「そういえばこの前言ってた話って何なの?」
『それが……』
俺が話を振ると彼女はまた落ち込む表情を見せた。余程言い難い話なのかな?
『えっと……その……』
て「A……」
俺は彼女を落ち着かせる為優しく抱きしめた。
て「俺は怒らないし、Aの為なら相談相手になるし、何でもしてあげる」
『てつや……』
て「今言いたくなくても、俺いつでも待ってるから」
『てつや……ありがとう。でも今話すよ』
Aは大きく深呼吸をして気持ちを入れ替えると、彼女は俺にとんでもないお願いを言ってきた。
『ねぇてつや……同居してくれない?』
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年3月20日 19時