17 ページ17
て｢──こんなもんかな｣
イカダ作りの前撮りも終わり一息つく俺達。そろそろ本題に移ろうかなと席を立とうとすると、Aが俺の前にやって来た。
『て、てつや……』
て｢どうしたの？｣
『あ、あのさ明日バイトだよね？』
て｢そうだけど…｣
『明日話したい事あるんだけど……』
Aはモジモジと俯いた表情で俺に言ってきた。何か大事な話っぽいなと思い、俺は｢わかったよ。絶対来るから｣と告げたて店を出た。
今日のAは様子がおかしかったから、その話が原因なのではと俺の頭の中がモヤついていた。
***
｢完成〜!!｣
皆の協力の元手作りのイカダが完成した。10代残りの日々楽しんでいきたい。
出航は明日。Aの前でイカダを乗る事は出来なかったが、無事25キロ渡って良い報告出来たらなと思った……
そして出航の日──
イカダに乗った俺としばゆーは無事、完走することが──
て｢へっくしゅん!!｣
出来なかった。無理でした笑。じゃなくて!!
何度も何度も挑戦したが、今回得られたのは水没したスマホとカメラ。そして何回も川に落ちて風邪をひいた俺。
はぁ……これからバイトがあるっていうのに……
……ん？バイト？
あぁ!?今日Aが大事な話があるって言ってたんだった!!どうしよどうしよ!!スマホが壊れたせいで連絡とることも出来ない。
やっぱり無理をしてでもバイトに行かないと……俺は急いで支度をしていると、母が俺の部屋にやって来た。
｢アンタ何やってんの｣
て｢何ってバイトに行こうと……｣
｢熱出てる奴が行けるわけないでしょ!!バイト先には私が言っとくから休みなさい!!｣
こうして俺は母に引き止められバイトに行けなくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年3月20日 19時
