異能力戦争ー 探偵社 ー ページ9
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探偵社を出た福沢は、極限られた人間しか知らない『旧晩香堂』に到着した。今の武装探偵社が設立される前、福沢が拠点としていた其の場所には既に社員が揃っている。
事務員は全員県外に避難、調査員は全員社屋を発ったのだ。此の拠点は秘匿しなければならない、さもなければ数に勝る敵に潰されるのは、明らかだ。
階段を降りる足音に反応をした中島は、福沢の姿を見ると「社長」と、声を掛ける。
「皆聞け」
全員の視線が福沢に向けられた。
「嘗て＿＿＿ 三日か二日前には戦争を免れる
探偵社員の鏖殺を謀るマフィア。
探偵社の簒奪を目論む組合。
何方も数や異能力は、探偵社を遥かに上回る。然し、既に事態はもう止める事は不可能な領域に入っていた。彼等は本気で潰しに来る、探偵社を両雄から守らなければならない。
其の為の案は太宰が考えているらしく、福沢から作戦の説明を求められたらニッコリと、笑って返事をした。
「組合は資金力に、マフィアは兵の頭数に優れます。正面から
其処で、太宰が考えた作戦は人員を
人員も資金力も圧倒的に少ない探偵社が生き残るには、此れ位は当然である。
それに守勢の要と云えるのは、与謝野の存在だ。彼女が居れば、死なない限り治癒能力で全快する事が出来る。(嬉しいか如何かは別問題だが。)
ニコッと笑顔を見せる与謝野に対し、皆の表情が一気にサァッと青褪める。極力怪我をしない方が良い、彼等は同じ事を考えた。
配置はこうだ。
守勢____
福沢・乱歩・与謝野・賢治
「そして、攻勢は二組に分割」
攻勢「甲」
国木田・谷崎
攻勢「乙」
太宰・敦
谷崎の隠密能力と、太宰の異能無効化で敵の横合いを叩いていく。戦闘系の異能者が、中島と宮沢の二人しか居ない為、一人は守勢側で拠点を守り、もう一人は攻勢側で敵を追い詰めていくようだ。
「この戦の肝要は この拠点を隠匿する事です。」
若し、この拠点に敵異能者が総出で雪崩れ込んで来た場合、幾ら強力な異能を持つ宮沢でも何時迄保つかは判らない。
詰まりは攻勢側が、敵をここに寄せ付けぬようにしなければならないのだ。
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異能力戦争ー ポートマフィア ー→←潮風ハ裏切リノ薫リト共ニ
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ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» 有難うございます！コメント、本当に嬉しいです。続編も頑張りますっ (2019年7月17日 23時) (
レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ﾔﾖｲ― - 第二シリーズお疲れさまでした(拍手) 続編も心待ちしております、ミサぽんさんのペースでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月17日 23時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ﾔﾖｲ―さん» コメント有難うございます、何回もしてくださり 本当に嬉しいです！ 楽しんでもらえるよう 頑張りますっ (2019年6月16日 16時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ﾔﾖｲ― - 早速の続編！ありがとうございます！！(感涙) (2019年6月16日 16時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサぽん | 作成日時：2019年6月16日 15時
