微笑ト紅茶ト優雅ナ雑談 ページ12
×××
「......あたしと?」
「そう、貴女と」
今更あたしと話したって、何も意味が無いと云うのに、訳が判らなかった。宝石を思わせる
空調が効いた室に居るのに、身体が微かに震える。あたしは思わず、彼女から目を逸らして震える自分の両肩を抱き締めた。
「......話すッて、一体何をかしら? 云っておくけど あたしは貴女と話す事なんか何も無いわよ」
と云うか、この人
他の組合の皆は戦争で陸に散っている。彼女だって、参謀の子が考えた作戦に組み込まれていた筈よ、此の船に残って居るのは可笑しいわ。
「大体、貴女は此処に居たら駄目じゃない フィッツジェラルドさんにバレたら、居場所を失うわよ?」
彼女だって、最早組合しか残された居場所は無い。元々彼女は或る組織にも
けれど、今は重要書類を持ち出し逃げた立派な裏切者。若し、組合の任務に失敗をしたら彼女はあたしと同じ状況になる。
__築き上げた居場所を自ら壊すって、あたし楢耐えられないわね
『組合』職人
ナサニエル・ホーソーン
能力名____
『緋文字』
『組合』従弟
マーガレット・ミッチェル
能力名____
『風と共に去りぬ』
この二人が、今は拠点を守っている。
守っている人数が二人なんて、随分と無防備に思えるけれど、並大抵の異能者では敵う相手じゃあ無い。
拠点を守るのと序でに、荷物を運ぶ為の指示を出す役割も任されているみたいだっだけどね。
「確かに、私が此処に残って居る事が判ったら 作戦放棄で怒られるわね」
彼女はあたしの言葉に頷いた、けど彼女の言葉には、未だ続きがあった。
「大丈夫よ、私の事は
誰も気付かない? 如何云う事?
あたしは素直に疑問に思った。彼女に言葉の意味を尋ねようと口を開きかけると、そう尋ねられる事を最初から判っていたのか、彼女は口角を狐の様に上げ、教えてくれた。
「......其の理由はね____」
「............!?」
彼女の口から語られた言葉は、あたしに大きな衝撃を与えた。
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ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 有難うございます!コメント、本当に嬉しいです。続編も頑張りますっ (2019年7月17日 23時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 第二シリーズお疲れさまでした(拍手) 続編も心待ちしております、ミサぽんさんのペースでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月17日 23時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます、何回もしてくださり 本当に嬉しいです! 楽しんでもらえるよう 頑張りますっ (2019年6月16日 16時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 早速の続編!ありがとうございます!!(感涙) (2019年6月16日 16時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年6月16日 15時