【壱】上弦の零は平和を願う 【鬼滅の刃】

鈴乃音、鬼になれたんだってよ ページ8

『 …もう、お腹ちゃぷちゃぷ 』


鬼舞辻「 何故鬼化しないッ 」


無惨様は床をダンッと叩き付けている。

私はお腹が満タンになって膨れ上がっていた。



『 もしかしてだけど、鬼にならない体質とか？ 』


鬼舞辻「 …強い者は、鬼になるのにしばらく経つ 」



床にうずくまったまま答える無惨様が可哀想で背中をさすってあげた。

ちょっと拗ねてるなコレ



『 いや大丈夫無惨！力込めれば技出せるかも！ 』


鬼舞辻「 ……そんなわけないだろう 」



完全に拗ねた。もういいや頑張って鬼になろっと。



『 んぐぐぐぐぐぐ……！！ 』



全身に力を込める。あの人が言ってたように、呼吸を整えて……



鬼舞辻「 ！？A、その角… 」


『 はい？ 』



無惨様に指さされた額をぺたぺた触ると、何か固いものが生えていた。

右の方の額に、角が生えたのだ。



『 おぉ……！これが鬼化！？ 』


鬼舞辻「 それしまえるか？ 」


『 待ってね…ハッ！ 』ﾆｭﾆｭﾆｭﾆｭ…



また力を入れると角が額に収納された。

なんて便利なんだ！！



鬼舞辻「 良かったなA 」


『 (無惨様が機嫌なおしてくれて) 良かったです 』


鬼舞辻「 それじゃあな…… 」



無惨様はどこからか人間の右腕を出し、私に差し出してきた。

腕の断面からは、血がぼたぼたと流れ出ている。



鬼舞辻「 …食うか？ 」


『 えぇ……？食べるの……？ 』



私は流れ出ている血を手で少しとり、舐めた。



『 うぇぇぉろろろろ 』


鬼舞辻「 食えないのか…今まで見てきた中で一番衝撃的な鬼だな 」


『 まあ鬼化出来たし、ありがとう無惨！！ 』ﾆｺﾆｺ


鬼舞辻「 …部屋は真っ直ぐだぞ 」ﾌﾟｲｯ

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