鈴乃音、過去の夢見てるんだってよ ページ28
───かーごめかごめ
かーごのなーかのとりーは、
いーついーつ出会う
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?
『 …蘭? 』
蘭「 またお前当てるんだな… 」
藤「 第六感ってやつがあるのかもなー 」
菊「 凄い!! 」
────────────────
『 菊、私たちずっと一緒だよね! 』
菊「当たり前じゃない!みんなとずっと一緒よ!! 」
────────────────
『 藤ぃーお腹空いたぁ 』
藤「 しょうがねぇな…ほら、金平糖だ 」
『 また盗んだの? 』
藤「 …生きるためにはしょうがねぇんだ 」
菊「 ずるいー私も! 」
蘭「 俺にも俺にも!! 」
────────────────
蘭「 逃げろ!お前だけでも先にいけ!! 」
『 ら…ん……? 』
蘭「 菊と藤はあんな状態なんだ!早く行けッ!! 」
『 で…も…… 』
パチンッ!!
蘭「 いいから行けッ走れ!!人の多い所まで!! 」
『 うっ…ぐす、うん……! 』
蘭「 椿ッ!!無事に生きろ!!!!椿は椿の人生を歩め!! 」
あの日、私たちは化け物に襲われた。
孤児の四人の子供が一斉にかかっても駄目だった。
人の皮を被った化け物。
紅い眼で睨んできた。
それだけは忘れられない。
昔、菊に聞いた話で鬼が人を食べちゃうお話があったなぁ
ねぇ、そのお話は作り話じゃなかったの??
頼れるお兄ちゃんみたいな存在の蘭、
妹みたいに甘えん坊の菊、
気が強くて私達のために盗むような優しい藤。
みんな死んじゃった、私は生きてるのに。
みんな死んだのに、私はまだ生きてる。
あの化け物を許さない。
紅い眼をした鬼
私たちの幸せを…壊した
何かがプツンと切れた。
頭と気持ちを繋げていた糸のようなものが切れた音がした。
その時、私は今までのことが凄くどうでも良くなってきた。
【無関心】になった。
自分の心が偽物にすり替えられた
『 …誰? 』
鬼舞辻「 生きていたか。まぁいい、もう時期に楽になる 」
まだ死にたくないよ
幸せを壊したアイツに復習するんだ
『 私、死にたくない。助けて 』
私は紅い眼をした人について行った。
これで復習できる。
少女は【愛情】をもらい、その【愛情】を壊した鬼を憎んだ。
少女は【愛情】の面を被り、【憎悪】を隠した。
本当は何も感じない、中身もない【無関心】のモノなのに……
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ちくわパン(プロフ) - めーさん» ありがとうございます!!もうすぐ出来そうですので、しばしお待ちを! (2019年12月22日 15時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
めー - とっても面白いです!続き楽しみにしてます!! (2019年12月22日 12時) (レス) id: 68839ac813 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわパン(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます!!頑張りますね! (2019年12月17日 21時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてますー (2019年12月16日 23時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
ちくわパン(プロフ) - すンずさん» ありがとうございます!励みになります!! (2019年12月12日 22時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわパン | 作成日時:2019年12月7日 23時