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5話 無視 ページ7

Aside

…チアキが、なんかちょっと冷たい。

さっきからずっとなに言っても無視されてしまう。

もしかして、友達が出来ないことを気付かれたかな?!

ぼっち哀れだな〜って思われてる感じかな?!

だとしたらヤバい。

チアキに呆れられて、もうAといる必要なくね?とか思われたら人生の終わりだ。

早急に友達つくって、ぼっち脱出しなきゃ!


A「チアキー。」

昼休み。

どうしても話したくて、結局チアキのクラスに来てしまった。

チアキ「…っ。」

教室の戸からひょこ、と顔を出してみたら、ちょうど目の前にチアキがいた。

一瞬、動揺したように見えたが、何事もなかったかのように私の横を過ぎ去っていく。

…なんでぇぇぇぇ?!

A「チアキ、ちょっとまって!私、なんかしちゃった…?それなら、教えて?」

スタスタと、クールに廊下を歩いていこうとしたチアキを後ろから呼び止める。

チアキ「なんでも、ない。ほっといて。」

そのまま、チアキは廊下を走っていった。

…いや、走ってないな。超高速の早歩きで移動してる。

廊下は走っちゃダメだもんね。

ちゃんとルールは守る、みたいな、素直で純粋に綺麗なチアキが好きだ。

と、再認識させられる。

私、ほんとに何しちゃったんだろう。

あの言い方は、なんでもないはずがない。



チアキside

昼休み。

今日は特にすることもないから、ノーズのとこに行こっかな、と思い教室を出ようとした。

A「チアキー。」

ひょこっ。

開いていた教室の戸からAの顔が出てきた。

チアキ「…っ。」

Aに会わないようにノーズのとこ行こうとしてたのに。

まさかAの方から来るなんて。

少し驚いて焦る。

でも、このままいたらAと話すことになっちゃう。

そしたら、Aにそっけなくできない自信がある。

絶対、Aと話したら嬉しさのあまり笑顔になる。

即座に脳を回転させ、冷静を取り繕ってAの横を通り過ぎた。

ごめんね。

僕は今にも泣きそうだ。

A「チアキ、ちょっとまって!私、なんかしちゃった…?それなら、教えて?」

後ろからの、僕を呼び止める声。

こんな態度を取られてるのに、優しく僕に話しかけるA。

なんでそんなに優しいの?

チアキ「なんでも、ない。ほっといて。」

もう取り返しのつかないような発言。

僕はそのまま廊下を出来る限り早く移動していった。

僕の目には、悲しみの結晶が浮かんでいた。

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咲代(プロフ) - 名無しさん» いえいえ!大丈夫です!お気遣いありがとうございます〜! (2021年11月24日 20時) (レス) id: dcb9ce1573 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんか、今更ですけど、ご挨拶もなしに、いきなりすいません(汗) (2021年11月24日 15時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ありがとうございます! (2021年11月22日 17時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 名無しさん» リクエストありがとうございます!今書いてる番外編的なのが書き終わったらになるので、かなりお待たせしてしまうかもしれませんが、それでもよければ書かせていただきます! (2021年11月21日 18時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - あの、リクエスト、いいですか?あの、チアキ君の熱→倒れる、っていいですか? (2021年11月21日 15時) (レス) @page19 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲代 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月8日 21時

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