3話 ページ11
ラント君が反論しようとするのを遮って私は言う。
A「宇宙人、とか、ラント君たちがしている話はあまり分かってません...。でも！クマ子ちゃんは悪くないんです！」
ついムキになって反論してしまった...。
私は少し落ち着いてから気づく。
ラント「...分かった。しかし、君を危険に巻き込みたくない。私たちにはあまり関わるな。」
A「...！」
私は、顔を歪める。
関わるな。ラント君はきっと私のことを心配して言ってくれているのだろう。
でも...もうラント君と関われない。そんなの...
その先の言葉が思いつかない。悲しい、だけで済ませられる様な気がしない。
きっと私は、それだけラント君を大切に思っていたのかもしれない。
クマ子「ラント君！そんな言い方は...」
空気が重い。
A「...分かりました。すみません...。」
ラント「...いや、私も少し言い過ぎた。」
クマ子ちゃんに言われてから我にかえったのか、冷静になったラント君がそう言う。
少し険悪な雰囲気になってしまった。
A「あの...ラント君、何かあったんですか？宇宙人とか...そんな感じの？」
ラント「...なぜ分かった。」
あぁ...その通りなんだ。
A「さっきからの話の流れで...。なんとなくそう思っただけでしたが...」
要約すると宇宙人は危険。そしてラント君とクマ子ちゃんはそれに関わりがある...ということかな？
ラント「...君には関係がない。関係の無い人まで巻き込むのは良くないだろう。」
ラント君はこれ以上の詮索をされたくないのか、後ろを向いて廊下を歩き出した。
クマ子「ラント君！」
クマ子ちゃんがそれに続いていく。
書類を抱えた二人は、そのまま歩いて行ってしまった。
A「...。」
私は、少し悲しかった。
ラント君とクマ子ちゃんのやりとりを見ていれば分かる。
ラント君は、クマ子ちゃんを信頼している。
そして、クマ子ちゃんは、きっとラント君のことが好きなんだな。
ずきっ。
そんな心の音が聞こえたような気がした。
あぁ、私は...。
自分の鈍感さに笑いがこみあげてくる。
どうしてか、気付いていなかった事実。
そして、やっと今気付いた事実。
ラント君に、恋をしてしまっていたんだ。
優しい、あのラント君に。
ラントside
昼休み。廊下を歩いていると、
？「逆にそれ以外でラント君とほとんど接してなかったし…。」
名前を呼ばれたか？
顔を上げると、Aとクマ子が話しながら歩いていた。
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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