ハイキュー 能力が診える彼女は3

98話　流れを変える ページ5

日向との交代のため、

山口がピンチサーバーの状況となった

『(ここでピンチサーバー…しかも山口君。

なんか練習してるとは知ってたけど…。

いきなりって、しかもめちゃくちゃ震えてる)』


『だ、大丈夫ですかねあれ…

コートのみんなも影山以外は

みんなビビってますけど…』

「何か…何かでも違う流れが来るだろう」

『(ドSだなこの人)』


「ヘイ！山口！」

「「「1本ナイッサー！」」」

『(ぷっ！！)』

そう…コート外にいたメンバーは

山口の緊張を抑えるため

笑顔で元気よく言っていた。

「(怖い…でも。

‥‥自分も戦えるって証明しろ！)」


「「(ジャンプフロータ―！！)」」

「「『(入れ！！)』」」

しかしネットにボールが当たってしまい、

烏野コートへと落ちる。

『(…無回転にはなってた)』

山口は下を向きながらベンチへ来た。

「すみません」

「ドンマイですよ！山口君！」

「気にすんな、切り替えろ」

すると澤村は山口に声をかけた



「次、決めろよ」

「(次‥‥)はい！！」

試合にあまり出れない人物にとって

次という言葉は重要であった。

そして烏野の空気は一瞬にして変わった

「主将ってすげぇな。

まだ全然かなわねぇわ」

『さすが澤村さんですね』

「いやー、今日1番の緊張から解放された気分です」

「俺もだよ」

『(この悔しさと無力さをしった

山口なら、これからきっと強くなる)』


両者も疲れのあまり打点が低くなってきていた。

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