顔色 ページ38
『！』
ハッ、と目を開く。
私がいたのはさっきのサバンナ…ではなく、保健室のベットの上。
やっぱり夢から覚めたらしい。
もっと訊きたいことあったのになぁ…と思いながら目を擦っていると、隣から声が聞こえた。
「あ、やっと起きた。アンタもレオナさんと同じで、中々起きない人なんスね…」
『え…？』
この声…。
『ラギー……先輩？』
「え？なんでオレの名前を…。会ったことあったッスかねぇ、オレたち」
『え、いえ、会ったことありません！でもちょっと…周りから聞いたことがあって…はは…』
私の誤魔化しに、彼は「そんなに有名人じゃないと思うんスけど…」と首をかしげた。
間違いない、ラギー・ブッチだ。
きっとレオナ先輩を起こしに来たんだろうな…。
って、本人は隣のベットで寝てるし。
「シシシッ、アンタもサボりッスか〜？」
『け、怪我人ですよ！い、一応…』
「ふ〜ん。アンタ、名前は？」
『えと…A、です』
先輩は見定めるように、私を見つめる。
きっと匂いで、私が女子だって分かっちゃうんだろうな…。今度香水とか買うか。監督生ちゃんに見てもらおう。
「A、ッスか。
寝ながらだいぶ
『夢…』
悪い夢、というか、ただただ謎。
私にはヒロインの素質がある？主役の素質がある？
あのライオンが…いや、ライオンたちが私をツイステッドワンダーランドに連れこんだ？
私がゲームの主要キャラとばかり関わってしまうのも、その[主役の素質]とやらのせい？
主人公は監督生ちゃんじゃないの？
私を連れこんだ彼らの目的は何…？
…謎すぎる。
そんな考えを巡らせていると、ラギー先輩が言った。
「…Aちゃん、顔色悪いッスよ？」
『え…』
「まだ寝てた方がいいかもしれないッス」
『え、でも、怪我はほとんど痛くなくて…。それじゃ本当にサボり…』
…もうサボりはしたくないから。
そう思って起き上がろうとする私に、ラギー先輩は「だ〜め」と言った。
「マジカルペンも黒いし！あとここだけの話、アンタ女の子ッスよね？」
『あ、やっぱりバレてる』
「だったら余計に無理しちゃ駄目ッス！寝ててください！潔くサボり！」
『うぅ…』
…オカンだ。
今回ばかり折れよう、と思い、私は再び横になる。
＿＿＿＿それにしても。
どうして私のマジカルペンは、人一倍黒くなりやすいんだろう……。
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シャーペンの芯(プロフ) - うみねこさん» うみねこさぁぁん！！お久しぶりです！！読んでくれてありがとうッ！嬉しすぎて灰になりました（） (2021年4月7日 17時) (
レス) id: 402419b6d7 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - とてもとてもとてもとてもお久しぶり…浮上できてなかった…全部読んだらめちゃめちゃ文才の塊もうすき… (2021年4月7日 15時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» そうですよ当たり前ですよ(？)(訳:好きだなんて嬉しいぃぃぃ！！ありがとうございます！！I☆E☆A☆) (2021年4月6日 18時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 徹夜って当たり前だよね(？) だって!!寝れないんだよ!!(言い訳 ｱｯﾄﾞｳﾓｫ。この作品好きなので現在ある所まで見て更新待つ事にします。 I☆E☆A☆(イエア)ｱｯ…ｲｳｺﾄﾅｲ……｡← (2021年4月6日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 桜あやや@べりらわさん» コメントありがと〜！あややちゃんもツイステ好きだったんだ！私はね〜、「絶対この人！！！」っていう推しはいないよwなんか定まんなくてw (2021年2月23日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャーペンの芯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時：2020年12月11日 17時
