君が1番、とかふざけんな【灰谷蘭】

浮気.10 ページ10

蘭「ンで見つかんねぇんだよ…」
明らかに不機嫌な俺に部下が怯えてる

蘭「なァ、真面目にやってんの？手ェ抜いてんじゃねぇだろうな？」

「そ、そんなっ！全力で捜査してますっ…！」
Aの居場所を見つけるために

情報に強い部下を捜索に当たらせてるが
一向に見つからない

マジかくれんぼ上手すぎじゃね？
反社の目欺くってどうなってんだよ…

蘭「…同業者か…？」
もし、Aに反社の知り合いがいたと仮定する

梵天以外にも闇組織なんて腐るほどある
敵対してるグループもある

そこに転がり込んだとするなら
Aの情報を消すことなんて簡単だ

蘭「…ﾁｯ…作戦変更だ」
情報消されちゃどれだけ追っても見つからねぇ

その組織のパソコンそのものを乗っ取らねぇと
蘭「ハッキング専門で1番腕良い奴連れてこい」

「は、はいっ！」
ダッシュで部屋を出ていくソイツ

蘭「あﾞー…くっそ…」
こんなに見つからねぇなんて…

すぐ捕まえて連れ戻せると思ってた
そもそもAが出てくなんて

愛想つかされるなんて思ってなかった
「連れてきました…！」

まず怪しいのは今幹部の中でも話が出てる組織
梵天の次にでかいグループだ

拠点もここから近いとこにある
そこのパソコンをハッキングして

Aの情報が消されたあとがないか調べさせる
…そもそもAにそんな知り合いいるのか？

俺と出会う前は普通に会社勤めで…
付き合ってから仕事はやめて

ずっと俺の家に住まわせてた
何回かアジトに連れてきたことはあるけど

それだけの移動範囲で
反社の知り合いができるとは到底思えねぇ

蘭「マジどこ行ったんだよ…」
絶対見つけるからな…

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