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キラキラのテープが踊りかかる。

いつの間にか後ろにまわっていた
翔も、隠し持ってたみたいで
後ろからキラキラが飛んできたからビックリしちゃった笑

でも…



「ふ…グズっ……僕の…」



俯いて、服の裾をギューっと握りしめる潤。
ウルウルと目には涙がたまって、泣き出す寸前。

…片手には、不発だったクラッカー。



「じゅ、じゅー、えっと、僕のクラッカーあげるよ!!」


「じゅん、だいじょーぶだよ!!和にぃ、ちゃんと驚いてるもん!」



アワアワと自分のクラッカーを差し出す雅紀。
一生懸命慰める翔。
困ったように潤の涙をグシグシ拭ってあげる智。



「ダメだもん…ま、まさきのクラッカーじゃ、ダメだもん…ヒクッ…ぼくも、和にぃ驚かせて、ちゃんとお祝いしたかったもん!!」



そう言うと、いよいよワンワン泣き出した潤。
潤は人一倍繊細で、完璧主義だもんね…


ボロボロと大粒の涙をこぼす、小さな体を抱き上げた。



「よいしょっ…ほら潤、泣かないで?
和にぃね…潤が、和にぃのことお祝いしてくれて
嬉しい!
クラッカーがならなくても、ちゃんと潤の気持ち届いてるよ?(^^)」


「グズっ…ほ、ホント……?
僕も、ちゃんと、お祝いできてる…?」


「もちろん!!
…それにね、潤のクラッカーがならなくて僕は
すごく助かったよ??

ふふ…っ翔も雅紀も智もクラッカー鳴らしてくれたから、本当に驚いちゃったの笑
もしも潤のクラッカーまで鳴ってたら、もう和にぃ驚きすぎて気絶しちゃってたよ(^^)」


「えっ!!!和にぃ、気絶するとこだったの…!?
……じゃあ僕、和にぃのきゅーせーしゅ?」



優しく背中を撫でながら語りかけると、 途端に
ピタッと泣き止んで、キラキラの瞳を向ける潤。



「うん、潤は僕の救世主だね!
ありがとう、潤(^^)」

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作者名:ララ | 作成日時:2017年6月18日 1時

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